ブルーフロント芝浦/タワーS商業エリア9/1オープン、月間の目標来館者数6万人

2025年08月28日 17:56 / 店舗レポート

野村不動産は9月1日、「BLUE FRONT SHIBAURA(ブルーフロント芝浦)」(東京都港区)のツインタワーのうち「TOWER S」の商業エリアをオープンする。8月28日、メディア向けの内覧会を開催した。

<黒川部門長>
野村不動産

商業エリアは、1階~3階に位置する。水辺や緑とのつながりを体感できる約1000席(店舗内客席約230席、共用席約770席※テラス席約230席含む)の開放的な空間を用意した。飲食中心で、月間の目標利用者数は約6万人となる。地域に開かれた施設で、朝から晩まで利用可能。異なる食ニーズの人々が同じテーブルで食事を共にできるフードコート形式を一部エリアで採用している。

商業エリアについて、黒川洋 都市開発部門長は「野村不動産は、これまで飲食にも力を入れてきた。代表的なものでGEMS(ジェムズ)という飲食ビルのシリーズがあり、都内を中心に23棟210テナントを展開している。今回のタワーSに入る飲食ゾーンは、我々の飲食事業の集大成だ。凡庸な言い方で申し訳ないが、美味しい。非常に味が良く、自信を持ってお勧めできる」と意気込む。

各店舗で提供するメニューは、それぞれ味に自信があるものの、スタンダードな商品を取りそろえているという。テナントのリーシングに当たり、オフィスワーカー向けにアンケートを実施。1週間の間に1~2回、外食する場合何を食べるかを考えた結果、思い浮かぶようなメニューを中心にラインアップした。

<1階「GREEN DINING HALL」>
野村不動産

1階の「GREEN DINING HALL(グリーンダイニングホール)」は、安らぎを感じる緑に包まれた空間の中で、ゆったりと過ごせるオールデイダイニング空間。主にカウンターやソファ、テラス席など多様な約350の共用席から好きな席を選び、対象の複数店舗から好みのメニューをモバイルオーダーできるフードコートとなっている。

<ポップアップエリア>
野村不動産

食事エリアに隣接する、さまざまな展示や催事イベントが開催可能な「ポップアップエリア」も設置。イベントを通じて街のコミュニティハブ機能を担う場でもあるという。

<2階「CANAL DINING HALL」>
野村不動産

2階の「CANAL DINING HALL(キャナルダイニングホール)」は、運河(CANAL)に面する水辺の開放感の中で、仲間や家族と賑やかに過ごせるオールデイダイニング空間。海風を感じるテラス席を含む全約420席を設けた。日中はフードコート形式でありながら、17時以降はレストラン方式でスタッフが料理や飲み物をサーブするフルサービスを提供する。

<SOBA LABO>
野村不動産

CANAL DINING HALLの店舗のうち、入口付近にある新業態店舗の「SOBA LABO」では、グルテンフリーの蕎麦や天ぷらを提供。「蕎麦で世界を健康に」をコンセプトに、季節野菜を使用したサラダ感覚の蕎麦などヘルシーなメニューを取りそろえる。従来「親父の食べ物」であった蕎麦を、女性や若年層にも楽しんでもらいやすくするために工夫を凝らした。

<DRINK STAND 1-1-1>
野村不動産

ホール中央の「DRINK STAND 1-1-1」では、こだわりのお酒をカジュアルに楽しむことが可能。タワーS内のレストランエリアに醸造所を設置している「SHIBAURA BREWING」のクラフトビールも堪能できる。

キャナルダイニングホールに隣接する通路は「レストランエリア」として運用。沖縄料理・寿司酒場業態の「沖縄料理 なんくるないさーと芝浦すしわさび出張所」や、大分出身の社長が手掛ける天ぷら・おでんの専門店「かしわ」など、個性あふれる8店舗計約230席の専門店がそろう。

<SHIBAURA BREWING>
野村不動産

レストランエリア内には、BLUE FRONT SHIBAURAのために立ち上げた醸造所「SHIBAURA BREWING」も出店。「空を飲む、海を飲む」をコンセプトにしたビール4種(ペールエール、IPA、ヴァイツェン、スタウト各税込990円~1200円)を販売する(開業後しばらくは2階ホール中央の「DRINK STAND 1-1-1」でのみ提供)。

提供するビールについて、111の宮下幸子 代表取締役は「年間で約1万リットルの販売を予定しており、船の上など水辺の周りで開催されるイベントの時に、空や海の近くで飲み頂くことを想定している」と語る。ビールの味は、東京ベイエリアの空と海をイメージしているという。

「SHIBAURA BREWING」のクラフトビールはいずれも、111の取締役であり、長年クラフトビール醸造に携わってきたスペシャリスト・高浩一氏が手掛けている。

高氏は「東京の芝浦は歴史と伝統がある場所。東京には高層ビルばかりではなく、絶海の孤島もたくさんある。そういうのも含めて東京らしさ、芝浦らしさをビールで表現したい。芝浦のオフィスで働く人や住んでいる人たちに飲んでもらい、自分たちの居場所にある地ビールだという意識を持ってもらえるような商品になれたら嬉しい」と語った。

■店舗詳細
https://www.bluefrontshibaura.com/shops-restaurants/shops/

取材・執筆 古川勝平

ブルーフロント芝浦/「TOWER S」低層部に飲食など27店舗オープン、新業態充実

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