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ニトリ/分別困難なカーペット・敷ふとんを再資源化する仕組みを構築

2023年04月05日 10:40 / 経営

ニトリはこのほど、分別困難なカーペット・敷ふとんを再資源化する仕組みを構築したと発表した。2022年12月12日~2023年1月8日の約4週間、神奈川県のニトリ8店舗でお客から回収したカーペット・敷ふとんを、タケエイと住友大阪セメントと協業することで、3月14日から再資源化する仕組みを構築したという。

現在、グループでは、資源の有限性を認識し、その有効活用と循環促進に取り組むことで、資源使用量と廃棄物排出量の削減に努めている。具体的には、「ごみを出さない」 「ごみを減らす」「ごみを資源に回す」企業となることを目指して、廃棄物の排出自体を減らすとともに、排出後においても 埋立・単純焼却処分といった資源化されない廃棄物の削減に努め、排出前・排出後の両軸で活動を進めている。

<再資源化する仕組みの概要>
再資源化する仕組みの概要

「カーペット・敷ふとん」は、お客が処分に困る製品の第1位・第2位にラインクインするもの(自社調べ)だったが製品の特性として分別困難という課題があり、ニトリがこれまでに構築した再資源化の仕組みでは対応できなかった。しかし、何とかお客の声に対応するとともに、製造・販売者責任として環境負荷を少しでも軽減したい想いから、今回、タケエイと住友大阪セメントと協業することで、ついに「カーペット・敷ふとん」を再資源化する仕組みを構築できた。

<カーペット・敷ふとんをセメントに再生>
カーペット・敷ふとんをセメントに再生

具体的には、「不要になったカーペット・敷ふとんを、店頭もしくは配送時に無料回収する」(ニトリ)、「中間処理にて破砕する」(タケエイ)、「破砕物を熱エネルギーとして活用した上で、そこで発生した灰を捨てずに、更にセメント原料として活用する」(住友大阪セメント)という3つの工程で、3社が協業した。この仕組みは、「資源をひとつも無駄にせず、ごみを出さない」取り組みであるとともに、化石エネルギーや、埋立処分量の削減にも寄与しており、限りある資源を守る施策として有効だという。

「カーペット・敷ふとん」について、今回は一部店舗での回収実施だったが、今後は全国・全店規模での回収~再資源化の仕組みを、課題をひとつひとつクリアしながら、構築する計画だ。

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