イトーヨーカドー/家庭系廃食用油のリサイクル事業、ボトル回収本数1万本突破
2025年02月04日 13:52 / 経営
イトーヨーカ堂は2月4日、家庭系廃食用油の回収が当初の計画を上回るペースで進み、専用リターナブルボトルの回収本数が累計1万本を突破したと発表した。
日本国内では年間約10万トンの家庭系廃食用油が発生しており、そのほとんどが再利用されずに可燃ごみとして廃棄されている。一方で、廃食用油はバイオ燃料などの原料として活用できる貴重な資源だが、現状では十分に活用されていない。
こうした課題を解決するため、イトーヨーカドーでは顧客が手軽に廃食用油をリサイクルできるよう、専用リターナブルボトルを導入。2023年2月に取り組みを開始した。資源循環を促進すると同時に、家庭での廃油処理の手間も軽減。顧客の困りごとの解決にもつながっている。
2025年1月末時点で、回収店舗は、東京都、埼玉県、千葉県、大阪府、兵庫県の計65店舗まで拡大。累計回収本数は専用リターナブルボトルで1万2874本、回収量は約9.5トンに達した。
回収された家庭系廃食用油は、バイオディーゼル燃料製造などへの活用を進め、将来的には集めた廃食用油を原料としてENEOSが持続可能な航空燃料(SAF)の原料として活用を目指している。
イトーヨーカ堂は、2026年2月までにイトーヨーカドーとヨークの全店舗に回収拠点を拡大し、累計回収量25トンの家庭系廃食用油回収を目指す。
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