セブン&アイ/株主に自社推挙の取締役候補に賛成するようお願い
2023年05月02日 18:00 / 経営
セブン&アイ・ホールディングスは5月2日、株主に対して、5月25日の第18回定時株主総会において、自社が推挙する取締役候補の選任に賛成するように、お願いをした。同日、「食」の競争優位性に立脚したCVS事業戦略に関する取締役会の見解と題する書面を発表し、その根拠を示した。
書面によると、グループの「食」における競争力は、バリューチェーンの各工程においてその優位性を発揮しており、成長における最大のドライバーである。また、バリューアクト・キャピタル・マスター・ファンド・エルピー(以下、バリューアクト)による即時のCVS事業のスピンオフの要求は近視眼的であり、特有の「食」を軸としたエコシステムを分断し、その競争優位性を大きく毀損させるものであると表明した。
その上で、バリューアクトが4月2日付の資料のほか、株主宛に掲出したレター及びプレゼンテーション資料には「セブン-イレブンのスピンオフは 2024年2月に終了する会計年度の最終日に実行」という記載があり、わずか10カ月先の拙速なスピンオフの実行を明確に主張していると指摘した。
また、自社の取締役会及び経営陣は、変化を厭わず、ポートフォリオ最適化による長期的な企業価値・株主価値の最大化を適切な方法及びタイミングで実行することにコミットしていると述べている。
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