流通ニュースは、流通全般の最新ニュースを発信しています。





ロッテほか/「コアラのマーチ」などの輸送時に省エネ・物流効率化

2023年07月25日 17:21 / 経営

カバヤ食品、リンク&リンケージ、ロッテ、曙運輸、全国通運、日本貨物鉄道、日本石油輸送は7月25日、日本石油輸送が所有する「31フィートスーパーURコンテナ」を活用した、環境負荷低減のための鉄道による「ラウンドマッチング輸送」を開始した。

<スーパーURコンテナ>

同取組みは、労働力不足問題の解消、地球環境の保全、省エネルギー、物流の効率化に資するもの。全国通運とJR貨物が提案する、貨物鉄道を活用したラウンドマッチング輸送により、トラックドライバーの労働時間、輸送にかかる所要時間やCO2排出量、総コストを削減でき、ロッテのCO2排出量を年間56.8t(削減率74%)、カバヤ食品のCO2排出量を年間59.3t(削減率77%)カットする。今回、使用するスーパーURコンテナは、冷蔵コンテナよりも高い断熱性能を備えており、真空断熱パネルを採用。より一層の温度維持が必要な品物を運ぶのに最適だ。

<ラウンドマッチング輸送のスキーム>

ラウンドマッチング輸送とは、貨物を目的地で下ろした後、適合する貨物を見つけ、空で回送せずに出発地まで戻る輸送方式を指す。往路・復路の車両積載率を高めることで、ドレージコストの低減を可能とする。

ロッテ、曙運輸、全国通運、JR貨物、日本石油輸送は、スーパーURコンテナを活用したモーダルシフトとして、2022年12月よりロッテ狭山工場(埼玉県狭山市)から岡山県にある倉庫までの貨物鉄道輸送の検討を開始。空回送となる復路の有効活用策として、リンク&リンケージが物流元請を担うカバヤ食品岡山工場(岡山市北区)から埼玉県にある倉庫向けへの輸送とのマッチングを行い、2023年7月25日よりカバヤ食品、ロッテによるラウンドマッチング輸送を開始した。

カバヤ食品岡山工場から埼玉県にある倉庫へ運ぶ主な商品は「タフグミ」で、ロッテ狭山工場から岡山県にある倉庫へ運ぶ主な商品は「コアラのマーチ」となる。7社は今後も、物流業務の効率化、CO2排出量の削減を図り、持続可能な社会の実現に貢献していく。

■物流効率化の関連記事
サツドラHD/ヤマト運輸とパートナーシップ締結、精肉など小ロット配送可能に

関連記事

経営 最新記事

一覧

最新ニュース

一覧