楽天ラクマ/KOMEHYOと「ラクマ鑑定サービス」の試験提供に向け提携
2023年09月07日 13:00 / 経営
楽天グループは9月7日、楽天が運営するフリマアプリ「楽天ラクマ」において、コメ兵(KOMEHYO)と、商品を購入したユーザーが必要に応じて商品の検品を依頼することができる「ラクマ鑑定サービス」を共同で試験提供することに合意したと発表した。「ラクマ鑑定サービス」は、9月下旬からサービスの案内を開始し、「楽天ラクマ」ユーザー向けに試験提供を開始する予定だ。
「ラクマ鑑定サービス」は、年間査定件数30万件の実績を持ち「ブランドリユースNo.1」であるKOMEHYOが、自社の基準に沿ってブランド品を検品するサービス「KOMEHYOカンテイ」と連携し、「楽天ラクマ」のユーザー向けに提供するサービス。サービスは、「楽天ラクマ」ユーザーが購入した商品をシームレスに検品できる環境構築を目指して試験的に提供を開始するもので、ユーザーの反応を見ながらユーザビリティを高めるための改善を進める予定だ。「ラクマ鑑定サービス」の提供開始日を含めた詳細は、改めて発表する。
これまで「楽天ラクマ」では、24時間365日体制のパトロールをはじめ、検知システムの改善などを通じて偽造品の撲滅に向けた取り組みを強化してきた。一方で、出品されている商品についてオンライン上で得られる情報のみで判定するには不確実なものもあり、ユーザーに安心して購入してもらううえで課題となっていた。「ラクマ鑑定サービス」はKOMEHYOの力を借りてプロの目利きにより直接検品することで、より精度の高い検品が可能となることから、ユーザーがより安心・安全に商品を購入できる環境構築をするとともに、偽造品などの撲滅に向けた施策として提供することを決定した。
楽天は、リユース業界におけるリーディングカンパニーであるKOMEHYOとの協業を通じて、同社が長年蓄積してきた商品の検品ノウハウを、「楽天ラクマ」ユーザーに提供してもらうことで、個人間取引をより安心して楽しんでもらい、二次流通のさらなる活性化を図る。KOMEHYOは楽天との協業を通じて、自社の強みである「目利き」と精度の高い「AI」を活用した検品サービスを「楽天ラクマ」ユーザーへ提供することを新たなビジネスモデルの一つとして構築を進めるほか、中古品市場の偽造品排除に取り組み、健全で安心して利用できるリユース市場の形成を目指す。
また、「楽天ラクマ」は今回の提携に向けて、より健全なプラットフォームの構築を目指し、一般社団法人日本流通自主管理協会(AACD)の賛助会員登録を行った。KOMEHYOは「KOMEHYOカンテイ」を初めて外部に提供するにあたり、AACDの「検品事業者」登録を行い、両社で同団体に加盟することで、ユーザーにとってより信頼性の高い取り組みの実現を図る。
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