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恵比寿ガーデンプレイス/飲料用容器シェアリングサービスの実証実験

2023年09月07日 12:00 / 経営

サッポロ不動産開発は9月1日~11月30日、飲料用のPETボトルや紙コップなどの使い捨て容器の削減を目指し、自社が運営する恵比寿ガーデンプレイスで、同施設内ワーカーを対象としたステンレス製の飲料用容器のシェアリングサービスの実証実験を実施する。

実証実験の対象者は、恵比寿ガーデンプレイス内オフィスワーカーのうち事前登録した先着300名の予定。実証実験のため、初期登録料は無償で、サービス利用料は月額300円。ただし、実証実験につき、初月のみ無償で提供する。なお、無人カフェマシーンを利用する場合は別途1杯あたりの利用料が必要となる。

<カフェ店舗での容器シェアリングサービスの利用イメージ>

環境に配慮した暮らしの重要性や意義について生活者の理解や意識が高まってきている中、飲料用使い捨て容器の削減や飲料代の節約を目的としてマイボトルやマイカップを使用する人が増加している。一方で、そうしたマイボトルやマイカップは環境面や経済面での利点があるものの、持ち運びによる不便さや洗浄の手間を感じることから、継続利用を諦めてしまうことが知られている。

そこで、オフィス出社時にいつでも自由に清潔な容器を借りることができ、持ち運びや洗浄の手間がなく、自分が飲みたい飲料を楽しめる飲料用容器のシェアリングサービスの事業展開を目指し、実証実験を行う。

<実証実験の概要>

実証実験では、事前にユーザー登録した利用者に対して、識別・認証用のQRコードを発行し、利用者はQRコードを用いて、容器をいつでも自由に借りて、使い終わったら返却し、何度でも利用できる。返却された容器は、恵比寿ガーデンプレイス内で洗浄し、清潔に管理し再度利用者に提供して繰り返し利用する。利用者は、容器を恵比寿ガーデンプレイス内のカフェ店舗で使用でき、一部の協力パートナー店舗では飲料テイクアウト代の割引を受けられるほか、共用区画に設置した無人カフェマシーンを利用することができる。

<協力パートナー店舗>

昨年実施した実証実験では、サービスのオペレーションに問題ないことが確認できたことに加え、オフィス内で使用される飲料提供用紙コップの廃棄量を72%削減できる定量効果を確認することができた。

同社は、事業を通じ、一時的に使うものを減らし、使う側のストレスや手間がない、時代に先駆けたサステナブルでスマートなオフィスライフを提案し、ワーカーの楽しく快適なオフィスライフの実現とゼロウェイストな未来の実現を目指すという。

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