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洋服の青山/全店に不要衣類の回収リサイクリングBOX設置

2023年10月06日 10:40 / 経営

青山商事は、2024年5月に創業60周年を迎えるにあたり、もっと気軽にお客と一緒に取り組むエコ活動として、不要になった衣類を回収するリサイクリングBOX「ウエアシフト」を、10月2日から全国の「洋服の青山」店内に設置している。

<特別演出店舗イメージ(洋服の青山 池袋東口総本店)>

これまで「下取りサービス」として店頭で不要になったスーツやドレスシャツ・レディスアイテムなどの回収を進めてきた。それに加え、10月2日から全国688店舗(2023年9月末時点)の「洋服の青山」全店にリサイクリングBOX「ウエアシフト」を設置した。また、青山商事が展開する「スーツスクエア」「ザ・スーツカンパニー」においても全店に設置した。

今回、創業60周年に向けたブランドスローガンやステートメントに「進化」をテーマとして掲げている。リサイクリングBOXは、昨今のSDGsへの取り組み意識の高まりに合わせて、お客がより気軽にエコ活動に参加できる「進化」した回収方法としてスタートする。また、さらなる環境負荷軽減を目指し、衣類が循環できる仕組みの実現に向けた想いをロゴと宣言コピー「終わらない服をつくろう。」に込め、取り組みを推進する。

<リサイクリングBOX「WEAR SHiFT(ウエアシフト)」>

リサイクリングBOX「WEAR SHiFT(ウエアシフト)」は、店舗入口やレジ前付近などに設置。不要になった衣類を回収BOXに直接入れてもらい、クーポン券と交換する。リサイクリングBOXは、古着や古布などの廃繊維のみを使用したリサイクル素材(リフモボード)を採用した。

下取りサービスは、1998年に全国の「洋服の青山」で開始した。ほぼ、全量をリサイクル・リユースし、リサイクル品は主に車の断熱材や荷物の緩衝材に再利用している。また、近年の自然災害の増加を受けて、回収したスーツの一部をリサイクルした「防災毛布」(災害支援用リサイクル毛布)を2018年に作製した。

当初は災害救助用備蓄毛布として備蓄・保管していたが、2019年からは災害が起こる前の備えとして役立てるため、新潟県佐渡市、鹿児島県奄美市、熊本県天草市など計8自治体・総数1600枚(2023年9月末現在)を寄贈した。

また、2021年度からは、回収量に応じて1キロあたり2.5円を森林保全団体「more trees(モア・トゥリーズ)」へ寄付をする活動も開始した。2021年度は850,322円、2022年度は874,930円を寄付した。

2018年には年間約439トンの不要品を回収していましたが、コロナ禍の影響で2020年には年間の回収量は約308トンまで落ち込んだ。しかし、外出規制の解除、SDGsへの認識・意識の向上などにより回収量は増加傾向にある。

<年度別下取り回収量>

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