流通ニュースは、流通全般の最新ニュースを発信しています。





F&LC/2026年度売上高5200億円、営業利益350億円の新中計発表

2023年11月10日 15:00 / 経営

あきんどスシローなどを展開するFOOD&LIFE COMPANIESは11月10日、2024年度~2026年度の中期経営計画と長期ビジョンを発表した。

<新中期経営計画>

出典:2023年9月期決算および中期経営計画説明資料

最終年度の2026年度に、売上収益5200億円、EBITDA570億円、営業利益350億円、営業利益率6.7%を目指す。2023年9月期の実績は、売上収益3017億円、営業利益100億円、営業利益率3.6%だった。

<水留社長>

水留浩一社長は、「前中計は、来期が最終年度だったが、前中計はコロナ禍という不透明な時代に作成した。現段階においては、不透明な部分がかなりクリアになってきので、前中計で考えていた戦略性を変更する。飲食業をしている中で、一番大切なことは、お客様を幸せにしていくだ。一丁目一番地として、旨さをさらに追いかけて、お客様に喜んで頂いて、驚いて頂く。それを日本だけでなくて世界でしっかりと達成したい」と中期経営計画の趣旨を説明した。

2026年度の国内スシロー事業の売上収益は2570億円、EBITDA278億円、営業利益190億円を計画する。2023年度の実績は、売上収益2059億円、EBITDA207億円、営業利益111億円だった。

2026年度の海外スシロー事業の売上収益は2250億円、EBITDA400億円、営業利益280億円を見込む。2023年度の実績は、売上収益661億円、EBITDA109億円、営業利益73億円だった。

新中計では、海外事業の拡大継続により、海外売上比率40%を目指す。また、国内では、注文された寿司を客席に届けるオートウェイター導入店舗を拡大するリモデルや不採算店舗の閉鎖など、店舗ポートフォリオの最適化を図る。さらに、養殖・フードテック活用による持続的な水産資源活用の基盤構築など、持続可能な事業運営の基盤構築を進める。

水留社長は、「この3カ年で、日本の外食企業としては少ない売上高5000億円という壁を越えていきたい。また、日本の外食は利益率の低い事業と見られているが、いままで以上にしっかりと利益と上げる事業に変革する。その先には、海外でも互角に戦える企業、営業利益率も10%を超える事業にしたい」と語った。

<2024年度のテーマ>

出典:2023年9月期決算および中期経営計画説明資料

2024年度のテーマは「うまさで世界を驚かせっ! WOW!the World with“Yummy!”」とした。Yummyとは、ほっぺたが落ちるほどうまいの意味。長期ビジョンの数量目標は、売上収益1兆円以上、EBITDA15%以上、営業利益率10%以上、ROE20%以上を掲げる。

水留社長は、「今回、戦略を変更させていただいて、大きなところでは、海外での成長加速によりアクセルを踏む込みます。国内に関しても、もちろん成長させ、より中身を変えて、既存店を変えていくところに大きなエネルギーをかけて行きます。加えて、事業プラットフォームであるサプライチェーン、上流に向けての取り組みも進化させて、店舗でその取り組みを体験できるところまで、この中計で持っていきたい」と方向性を解説した。

■スシローの関連記事
スシロー/新たな体験価値提供「デジタル スシロー ビジョン」実験導入

関連記事

経営 最新記事

一覧

最新ニュース

一覧