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賃上げ2024／UAゼンセン正社員436組合・パート208組合、計118万人が妥結

2024年04月04日 13:50 ／ 経営

UAゼンセンは4月4日、2024年労使交渉において、正社員436組合、短時間（パート）208組合、契約社員組合52組合、計118万人強が3月末の時点で妥結したと発表した。

＜格差是正に一定の成果と松浦会長＞
格差是正に一定の成果と松浦会長

妥結総合計（制度昇給、ベア込み、加重平均）は正社員組合員1万6446円（5.49％）、パート組合員66.7円（6.11％）だった。

正社員において、前年と比較できる427組合の妥結総合計は、前年を4714円（1.49％）上回っている。

パートで前年と比較できる198組合の加重平均額は、前年に比べ10.3円（0.69％）増加している。

さらに、パートで妥結した208組合中、満額以上が93組合（45％）、満額超が11組合と雇用形態の格差是正、現場を支えるパートの処遇改善が進んでいる。

同日行われた記者会見で、松浦昭彦会長は、「9年連続で、パートが正社員を上回るなど、3月末の時点ですべて満点とはいかないが、産業・業種間、雇用形態間の格差是正に一定の成果が見られた。しかし、企業規模による格差是正はまだ道半ばだ。一方で、大手を上回る賃上げを実施したり、新卒採用に向け、初任給を上げたりする中小企業もあり、4月以降も積極的に応援したい」と述べた。

なお、契約社員の妥結総合計（制度昇給、ベア込み、加重平均）1万4236円（6.39％）と、こちらも正社員の5.49％を超えた。

前年と比較できる47組合の総合計加重平均は前年を6745円（3.07％）上回っている。

取材・執筆　鹿野島智子

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