ファミマ×コカ・コーラ/LGBTQ+への理解を深める協働イベント開催

2024年10月11日 15:34 / 経営

ファミリーマートとコカ・コーラ ボトラーズジャパンは10月11日、コカ・コーラ ボトラーズジャパン本社(東京都港区)で、LGBTQ+「アライ(ALLY)」メンバー協働イベントを開催した。

<イベントの様子>

両社は2023年より、環境・CSR・D&I(ダイバーシティ&インクルージョン)の3領域で協働を開始。D&I分野では同年、「知る」をコンセプトに、両社の「アライ」メンバーを増やす社内イベントを開催してきた。なお、「アライ」とは、同盟・味方などを意味する英語「ally」が語源で、自身が性的マイノリティか否かによらず、積極的にLGBTQ+を理解してサポートする人を指す。

今年は「動く」をコンセプトとし、「アライ」メンバー自らが考え、行動することを目的とした活動を展開する。そこで「国際カミングアウトデー(National Coming Out Day)」である10月11日に今回のイベントを開催。両社の「アライに関する取組の活動報告会」を実施したほか、2025年6月の「プライド月間(Pride Month)」におけるプロモーションのデザイン案が協議された。

<ファミリーマートのレインボーアクション>

なお、これまでのLGBTQ+の取組について、ファミリーマートでは、社員が利用できる「LGBTQ相談窓口」の設置や、同性パートナーでも法律上の配偶者と同様の社内制度や福利厚生が適用される「同性パートナーシップ人事制度」などを導入。アライ活動の分野では「ALLYコミュニティ」を運営し、定例ミーティングや地域ごとのエリア活動、専用SNSの稼働などを実施してきた。

社会に向けた取組としては、レインボーデザインのファミチキ袋やラインソックス・今治タオルハンカチを展開。業界の垣根を超えたコラボイベントも開催し、LGBTQへの理解促進、アライの輪を広げる取組に注力している。

<CCBJHグループのDE&Iステートメント>

コカ・コーラ ボトラーズジャパンでは、社員の多様性を尊重することで、性別、年齢等の個々人のあり方や、抱えている制約要因に捉われずに、全社員が能力を最大限に発揮できる機会を提供することを「DE&I中長期ビジョン」として掲げている。

これまでに社内では、性別移行にかかる通院・手術など休暇事由に対し、積立有給を使用できる「性別移行休暇制度」の導入や、従業員ドレスコードの変更、「LGBTQ+アライのためのハンドブック」策定、LGBTQ+に関し企業に求められる取組や姿勢について理解を深める「経営層(CEO・取締役・執行役員)向けのLGBTQ+トレーニング」や、全管理職対象の「SOGIハラに関する研修」などを実施してきた。

<ゲストのブルボンヌ氏>

両社のアライ活動報告を振り返り、ゲストとして訪れた女装パフォーマーのブルボンヌ氏は、「今の日本は若い人が少ない高齢国で、ネットを通じて情報が行き届いている。その中で、この会社なら自分の特質を理解してくれて、成長できる場所だと思ってもらえるというアピールには意義がある。話題になることは企業にとってメリットだ。

だが、必要なことだからという理由だけで取り組むには限界がある。性別の区分けとは何かということについては、同性同士の恋愛リアリティショーなど純粋に楽しめるコンテンツを見たり、興味のあるフィールドから話していくことで、自然と理解につながる。

一方、アライという言葉に対し違和感を抱く性的マイノリティ当事者は多い。本当に私たちを助けてくれるのか、良い人アピールではないかと疑念を持つ人もいる。皆、性にまつわる属性が異なり、1人1人が少し違うだけ。当事者と普通の人が違うわけではない。性について、ちゃんと知ろうとしている人だと認識してもらうことが、当事者側のアライ活動の受け入れ、理解にもつながる」と語った。

ファミリーマートのレインボーアクション

CCBJHグループのDE&Iステートメント

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