トリドールHD/大学と連携「トリドール持続可能ビジネスコンテスト」開催
2024年12月11日 11:00 / 経営
トリドールホールディングスは11月7日、東京都内の本社で「第4回トリドール持続可能ビジネスコンテスト」を開催した。
大会は、ソーシャルビジネスの課題解決力を学生に身に着けてもらう目的に、収益性を維持しながら実現可能な企画を経営陣にプレゼンテーションするビジネスコンテスト。
今年で4回目となる大会には、過去最大で前大会の倍以上となる14大学から40チームが予選に出場し、書類審査を通過した4大学5チーム(昭和女子大学、中村学園大学、文教大学から2チーム、文京学院大学)がファイナリストに選出された。
コンテストの結果、最優秀賞に輝いたプロジェクトは、文教大学田中ゼミナールの「丸箸丸亀製麺特性箸」、審査員特別賞には文京学院大学粟屋ゼミナールの「うだんご廃棄うどんを活用してこの星を満たせ!!」が選ばれた。
「丸箸」プロジェクトは、能登半島の震災復興と伝統工芸の保護を目指し、丸亀製麺のオリジナルMY箸「丸箸」を通じて、地域活性化に貢献するアイデア。
丸亀製麺ファンの間でオリジナル箸のニーズを背景に、国産の間伐材や輪島塗を使用した専用箸「丸箸」を開発し、顧客に安心で使いやすく、エコなリユーザブル箸を提供する。
さらに、MY箸の売上の10%を能登半島の震災復興支援に充て、輪島塗産業における職人支援や技術継承のための資金とする。
「うだんご」プロジェクトは、廃棄寸前のうどんを再利用した団子「うだんご」を提案し、食品廃棄量の削減と環境保護を目指す取り組み。「うだんご」は、うどんを団子状に加工し、みたらし団子風に仕上げることで、食後のデザート需要に応えつつ、食材の再利用を実現する。
実際に試作品を制作し、調理過程の工夫や季節限定のアレンジも検討した。審査の場では試作品を審査員に振舞い、食材廃棄削減と顧客満足の両立を体感してもらった。
環境負荷軽減と丸亀製麺のブランド価値向上を目指すこのプロジェクトは、持続可能なビジネスモデルとして高く評価された。
今後、トリドールHD経営層と学生が手を取り合いプロジェクト実現に向けて検討を進める予定だ。
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