流通ニュースは、流通全般の最新ニュースを発信しています。





イオン/定期宅配事業に参入、2021年度一都三県で会員6万人目標

2018年02月13日 18:30 / トピックス

イオンリテールは2月13日、定期宅配事業に参入すると発表した。4月上旬から、お客の自宅まで毎週決まった曜日に商品を届ける宅配サービス「Quvalie(クバリエ)」を開始する。

まずはイオン幕張店を拠点に実験導入し、2018年内に千葉県内にもう1拠点を設けて実験を継続、2021年度には一都三県で6万人の実稼働会員の獲得を目指す。

<クバリエのイメージ>
クバリエのイメージ

クバリエはお客が紙のカタログで商品を選定し、選定した商品を注文専用のWEBページで注文し、食品、日用品、季節商品などを宅配するサービス。1月から従業員向けに実験を開始し、4月からお客向けに実験導入する。

イオン幕張店を拠点に、千葉市美浜区、花見川区、稲毛区でサービスを開始する。会員制サービスで、毎週、カタログを発行(手数料は1週間税込108円)し、1回の配達につき配達料86円が発生する。

会員登録すると、注文がない週もカタログの発行手数料として108円が発生し、年間で52回、カタログを発行する。利用期間に制限はなく、いつでも利用を中止したり、再開したりできる。

ターゲット層は、共働き世帯、子育て世代、単身者などで、未就学児のいる家庭は、配達料・手数料が無料となる。

定期ルート配送方式を採用し、毎週1回、同じ曜日に商品を届ける。配送の曜日、時間は選定できない。

<置き配サービス>
置き配サービス

不在の場合は、あらかじめ指定した場所に置く「置き配サービス」により、再配達を防止する。配送効率を高めることで、利用しやすい料金設定を実現したという。

商品は発泡スチロールの通い箱に梱包し「封印シール」を発布し、希望者には商品箱が完全に隠れる専用カバーに鍵がついたベルトをかけ、不在時の「置き配サービス」を提供する。

<商品の一例>
商品の一例

取り扱い商品は、イオンのプライベートブランド「トップバリュ」やナショナルブランドの人気商品など、毎日の食卓で使う定番品や日用品約1000種類。内訳は食品850種類、非食品150種類で、商品構成比はPB35%。NB65%。

生鮮食品や毎日使う定番野菜をセットにした「ミールキット」、粉ミルクやおむつなどの「ベビー用品」など、共働きや子育てをしながら働く世帯、単身者をサポートする商品をそろえる。

<冷蔵品>
冷蔵品

配達は、冷蔵・冷凍・常温の温度帯ごとに分けて配送する。野菜、肉、牛乳、卵など冷蔵品は、発泡スチロールの保冷箱で、保冷剤とともに届ける。

<冷凍品>
冷凍品

冷凍食品、冷凍総菜、アイスなど、冷凍品は、ドライアイスや冷凍専用保冷剤をセットした発泡スチロールの保冷箱で届ける。パン、調味料、日用雑貨など常温品は、プラスチック製の折りたたみ可能な箱で配送する。

<常温品>
常温品

定期宅配を行うことで、共働きや子育てをしながら働く世帯、単身者の増加により、「仕事が終われば早く自宅に帰りたい」、「子どもを抱えながらの買い物は大変」といった声に対応し、お客の生活リズムに溶け込み、寄り添ったサービスを目指す。

「今日明日欲しい」時には、ネットスーパーを、「食卓で必ず使う定番品」は定期宅配、「自分の目で見て触って、店での買い物を楽しみたい」時は店舗と、お客の利便性を向上させたいという。

■Quvalie(クバリエ)
https://quvalie.com/

関連記事

トピックス 最新記事

一覧

最新ニュース

一覧