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コープデリ連合会/「コープデリ商品検査センター」新設、年間3万件を検査

2018年04月03日 15:00 / トピックス

コープデリ生活協同組合連合会は4月3日、さいたま市に「コープデリ商品検査センター」を開所した。

<コープデリ商品検査センター>
コープデリ商品検査センター

コープデリ連合会は、関東信越のコープみらい、いばらきコープ、とちぎコープ、コープぐんま、コープながの、コープにいがた、コープクルコの7生協で構成する。

1995年から稼働してきた旧商品検査センターの老朽化に伴い、移転・拡張した商品検査施設で、コープデリ連合会の宅配センターをリニューアルして設置した。

<検査センター>
検査センター

敷地面積は3483m2で、微生物や食品中に残存する化学物質などの件さ、食品の品質や規格成分の検査、食品の表示を確認する検査、施設衛生検査などを行う。

2017年度は、約3万件の検査を実施しており、2018年度も前年と同様に約3万件の検査を見込んでいる。

<検査見学通路を新設>
検査見学通路を新設

これまでの商品検査センターは、職員向けに見学を行っていたが、移転・拡張に伴い組合員が見学できる検査見学通路を新設した。

見学は、事前予約制で1回に最大で50人まで対応する。エントランスホールで検査センターの役割と食品が生産者から食卓に届くまでのフードチェーンの仕組みを動画で解説。

<見学ではタブレット端末も活用>
見学ではタブレット端末も活用

見学者には、見学専用のタブレット端末を配布し、商品検査センターの各部署ごとの検査内容などを解説する。

2008年に起きた冷凍食品のギョーザに農薬が混入された冷凍ギョーザ事件以降、商品検査センターに対する注目も宅待っており、職員の見学が増加していることに対応した。

新センターでは、見学対象者を組合員まで拡大し、年間で5000人の来場を見込んでいる。

<2階コミュニケーションルーム>
2階コミュニケーションルーム

2階には、食の安全に関する情報や食と健康に関する知識などを紹介するコミュニケーションルームを設置した。

<トライアルキッチン>
トライアルキッチン

自宅のキッチンを再現し、自宅のキッチンでできる食中毒防止のための施策を学べるトライアルキッチンも展示している。

<実験室・テストキッチン>
実験室・テストキッチン

実験室とテストキッチンも併設した。実験室で、石鹸を使った場合と使わない場合の手洗いによる、雑菌の残留数を比べる実験や食品添加物を使った場合と使わない場合のジュースの味の違いなどの実験を行う。

テストキッチンでは、コープデリで提供しているミールキット商材を実際に調理して、自分で調理した食材で昼食をとってもらうなど調理体験を行う。

見学時間は、商品検査センターの解説のみで約1時間、そのほか、実験や調理体験を組み合わせて3時間程度までを想定している。

<開所式>
開所式

現在の商品検査は、食品の安全性を中心としたものだが、将来的には食品のおいしさを数値化し、総菜商品のおいしさを担保するような取り組みにも挑戦していきたいという。

なお、2016年度のコープデリ連合会の総事業高は5346億円。2018年3月20日現在の組合員数は475万人となっている。

施設概要
所在地:埼玉県さいたま市北区吉野町2-1417
敷地面積:3483m2

■コープデリ商品検査センター
http://kensa.coopdeli.coop/

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