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コンビニ/4月既存店は、大手3社増収も客数減少が続く

2019年05月10日 17:30 / 月次

コンビニエンスストア各社が発表した4月の営業実績によると、既存店売上高はセブン-イレブン前年同月比0.2%増、ファミリーマート1.8%増、ローソン1.5%増、ミニストップ2.1%減となった。

<コンビニ店舗イメージ>
コンビニ店舗イメージ

客数は、セブン-イレブン2.5%減、ファミリーマート0.5%減、ローソン1.4%減、ミニストップ4.0%減だった。

客単価は、セブン-イレブン2.8%増、ファミリーマート2.3%増、ローソン3.0%増、ミニストップ2.0%増となった。

■セブン-イレブン(2019年2月期:チェーン全店売上高4兆8988億7200万円)
既存店売上高は、前年同月比0.2%増、客数2.5%減、客単価2.8%増。

チェーン全店売上高2.7%増、店舗数は2万925店。

売上高、客単価は、6カ月連続で増加。客数は6カ月連続で減少した。

■ファミリーマート(2019年2月期:チェーン全店売上高2兆9828億5200万円)
既存店日商1.8%増、客数0.5%減、客単価2.3%増。全店売上高0.4%増となった。

出店27店、閉店26店、純増1店、合計1万5503店。

エリアフランチャイズは、沖縄327店、南九州400店、JR九州リテール196店、合計923店で、国内合計1万6426店だった。

4月は気温上昇に合わせ、本格展開を開始した新フレーバーのフラッペ等が好調に推移するとともに、「お母さん食堂」で展開する惣菜も引き続き好調に推移し、中食全体で売上前年比プラスとなった。

中食以外でも冷凍食品・加工食品等がけん引し、前年を上回った。これらの結果、既存店日商は1.8%増と6カ月連続で前年実績を上回るとともに、タバコの押し上げ影響(1%強)を除くベースでも同様に前年をクリアした。

惣菜は、「甘酢あんの酢豚」などのパウチ惣菜がけん引し、前年実績を大きくクリアした。おむすびは、併買率の高い惣菜との相乗効果に加え、「スーパー大麦」シリーズ30円引クーポンなどの販促施策が奏功し、好調に推移した。

ファストフードは、新コーヒー什器の導入効果、「チーズケーキフラッペ」のTVCMなどの施策が奏功し、前年をクリアした。

■ローソン(2019年2月期:チェーン全店売上高2兆4245億4100万円)
既存店売上高(チケット・ギフトカード除く)1.5%増、客数1.4%減、客単価3.0%増。

全店売上高は2199億7900万円(6.5%増)、客数786人、客単価680円。平均日販は53万4000円。

国内では、出店42店、閉店は純粋29店、置換5店、合計34店で純増8店だった。

2019年3月末時点のローソングループ国内総店舗数1万4671店のうち、ナチュラルローソンは139店、ローソンストア100は798店。

米飯カテゴリーは、おにぎり屋など定番商品に加えて、新フレーバーを発売した「悪魔のおにぎり」の販売が好調に推移したことなどにより、売上は前年を上回った。

調理パンカテゴリーの売上は、リニューアルを実施したサンドイッチが好評だったことなどにより、前年を上回った。

調理麺カテゴリーは、リニューアルを実施したパスタの販売が好調だったほか温かい麺の販売が好調だったことなどにより、売上は前年を上回った。

デザートカテゴリーは、3月26日の発売から3日で販売数100万個を突破する大ヒット商品となった新スイーツ「バスチー(バスク風チーズケーキ)」や、「ザクシュー(ザクザクチョコシュー)」の好調な販売がけん引し、「Uchi Cafe」スイーツ全般的な販売が好調に推移したことなどにより、売上は前年を大幅に超えた。

ベーカリーカテゴリーは、素材や製法にこだわり、食感と具材の美味しさを追求した「マチノパン」シリーズの販売が好調に推移したことなどにより、売上は前年を上回った。

日配食品や冷凍食品の売上は、主に生活全般のニーズに対応する品ぞろえを継続的に強化していることにより、前年を上回った。

たばこは、既存店売上高前年比を1.0%強押し上げる要因となった。

客層拡大に向けた継続的な取り組みとして、2019年6月17日まで春のリラックマフェアを実施している。

ローソンストア100は、4月度の既存店売上高前年比が2.4%減、客数4.8%減、客単価2.5%増となった。閉店、出店ともになかった。

■ミニストップ(2019年2月期:チェーン全店売上高3337億4000万円)
既存店1店1日当たり売上高は40万8000円(2.1%減)、客数728人(4.0%減)、客単価560円(2.0%増)。

全店1店1日当たり売上高は40万7000円(1.1%減)。全店売上高の前年同月比は、4.5%減となった。

出店6店、閉店8店、期末店舗数は2183店(内れこっず2店、cisca6店)。

CVS部門では、具の美味しさを引き出す仕様へリニューアルしたおにぎりが前年を超えた。「おにぎり5品100円セール」も好評だった。その他ラーメン、軽食などの分類で前年を上回った。

一方で、アイスクリーム、麺、サラダなどが前年を下回ったことで、CVS部門全体では前年を下回った。

FF部門では、「白桃ソフト」、「ハロハロ パチパチグレープ」、「ハロハロ 果実氷いちご」、「ハロハロ ラムネ」を販売し好評だった。再発売した「ビッグドッグ」が好調に推移し、串ものが前年を大きく超えた。

一方で、スナック、ドリンクなどが前年を下回ったことで、FF部門全体では前年割れとなった。

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