マクドナルド/農水省と連携、鹿児島大で食品安全の専門人材育成に協力
2018年01月26日 13:00 / トピックス
農林水産省、鹿児島大学、日本マクドナルド、一般財団法人食品安全マネジメントは、2018年4月に鹿児島大で開始する「食品安全に係る専門人材を育成するための教育プログラム」において連携する。
農林水産省は、「産学官連携による食品安全専門人材育成」を進めており、その第1号案件として、今回のプログラムを実施。
プログラムの一部では、日本マクドナルドによる講義を行うとともに、将来に向け、JFS(Japan Food Safety Standard;食品安全マネジメント規格)の監査員研修コースを組み込み、受講者にはその修了書が交付される。
1月26日行われた記者会見で、農水省の野中厚政務官は、「食品業界では、世界的に食品安全の規制強化と民間規格による食品安全管理の標準化が進み、高度な知識を持つ人材の確保が大きな課題となっている」。
また、「今回のプログラムのように、企業と教育機関が連携し、国際的な議論の場でも通用する人材育成を強化したい。今後、他大学への展開も構想している」と話した。
日本マクドナルドのサラ・L・カサノバ社長は、「当社のビジネスの根幹は食の安全とセキュリティ。数年前、当社は世間にご迷惑をおかけしたが、現在、食の安全に全力で継続して取り組んでいる。食の国際化を背景に、高度な知識を持つ人材の育成は非常に重要であり、今回のプログラムで日本の食品業界に貢献できるのは大変うれしい」としている。
農林水産省は、鹿児島大学の教育プログラムの開発、実施に当たって、行政関連情報、食品安全に関する世界の情勢、規格・認証等に関する情報の提供、講師の紹介などの協力を行う。
鹿児島大学の教育プログラムも活用しながら、今後の食品安全専門人材の育成のための教育プログラムの実施の拡大と標準化を目指すための議論の場の立ち上げを検討している。
今回のプログラムの受講対象は定員20名。主に鹿児島県、南九州の食品企業に勤める社会人(従事経験3年以上、理系大卒、40歳以下)、鹿児島大大学院生が対象となる。
受講期間は1年、総授業時間120時間で、社会人を対象としているため、授業は土日や連休に行う。
カリキュラムは、JFSのA/Bプログラムの監査員研修として必要とされる科目、マクドナルドのオリジナル科目として同社の国際標準の衛生管理手法であるHACCPなどをもとに独自に構成したグローバル基準のサプライヤー品質マネジメントシステム、英語による衛生管理、インターンシップ(院生のみ)などで構成されている。
授業料は未定。
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