東芝テック/スマホ・映像解析技術を活用したレジ業務無人化の実証実験
2019年02月27日 16:30 / IT・システム
東芝テックと近商ストアは2月25日、スマートフォン・映像解析技術を活用したレジ業務無人化の実証実験を実施すると発表した。
3月4日~4月12日、大阪府松原市の「スーパーマーケットKINSHO 松原店」と大阪市の「ハーベス上本町店」で実証実験を実施する。
実証実験では、スマートフォンをPOSシステムとして利用。レジアプリを搭載した専用スマートフォンを貸与し、買物顧客自身が商品登録(商品バーコードのスキャン)を行うことができるスマートフォンPOSを運用する。
買い物中には、スマートフォンへお買い得情報などを知らせる販促機能の効果検証を行う。
また、映像をAIで解析する事で、レジに並ぶことなく商品登録ができるシステムをスーパーマーケット業態で検証する。
映像から詳細動作解析による不正検知、顔認証による不正抑止といったセキュリティ面への映像解析技術の応用の検証をする。
今回、実証実験の参加者は、近鉄グループ従業員と特別モニター会員に限定している。
日本国内の人手不足の深刻化に伴い、小売業界ではセルフレジなどの省人化へのニーズが高まっている。
実店舗ではAIやIoTの活用による効率化に加え、消費者に対する新たな購買体験の提供が求められている。
新しいAI技術を使ったPOSシステムを導入することで、深刻化する人手不足に対応しながら、お客のレジ待ちストレスからの解消と映像解析技術と連動したリアル販促を搭載した豊かな購買体験の提供を目指す。
近商ストアは、近鉄沿線を中心にスーパーマーケットを展開する近鉄グループの企業。
大阪、奈良、京都の3府県に37店(スーパーマーケットKINSHO25店、食品専門館ハーベス12店)を展開し、2017年度の売上高は651億円だった。
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