トライアル/「レジカート」導入で買上点数向上、スマートストア推進
2019年04月15日 17:00 / IT・システム
トライアルホールディングスは4月15日、レジカートを導入した店舗では、買上げ点数が平均2点向上したと発表した。
同日行われた「メガセンタートライアル新宮店」リニューアルオープン発表会で、西川晋二副会長が明らかにしたもの。
西川氏は、「当社の平均上げ点数は12~13点だが、レジカートを導入したスーパーセンタートライアル アイランドシティ店、トライアル Quick大野城店などでは、さらに2点買上げ点数が向上し、売上も10%以上伸びている。カートでの商品のレコメンド、クーポン発行が貢献している。購入金額の合計が手元ですぐ見れるのも、わかりやすいと好評だ」と述べた。
「レジカート」は、ショッピングカートにタブレットを搭載し、セルフレジ機能を持たせている。
専用のプリペイドカードでログインしておけば、通常のレジをスルーして、ボタン一つで会計を済ませることができる。
レジ待ち時間を解消するとともに、昨今問題となっている小売業のレジスタッフの人手不足を解消する。
また、レジカートに取り付けられたタブレットの画面上には、売場でスキャンされた商品情報に基づいたレコメンドが表示される。
ポイントがもらえるクーポンを発行するなど、お買い得情報も発信している。
西川氏は、「GMSの経営は難しい局面にあるが、当社では、スマートストア化でお客様にストレスなく買っていただく環境を整備する。カートレジのほか、セルフレジ、セミセルフレジも導入した結果、レジ作業が軽減し、コスト削減効果が出ている」と話している。
同社では、カートレジのほかに独自開発した小売に特化した「リテールAI カメラ」、「電子プライスカード」、「サイネージ」を導入し、スマートストア化を推進している。
「リテールAI カメラ」は人物カウントや商品認識など小売に特化したAIを搭載。
カメラで撮影した顧客の動向とサイネージと連動させ、飲料コーナーなどでお客がショッピングカートの場合はケース買いのお得な情報を、また買い物カゴに合わせたお得情報を流すなど、購買行動に合わせた情報を提供する。
「電子プライスカード」では、需要と供給に合わせて価格設定を行うダイナミック・プライシングが可能になっている。
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