ファミリーマート/足立区に「完全無人化実験店」出店
2019年10月09日 18:30 / 店舗
ファミリーマートは10月9日、足立区に深夜時間帯に完全無人営業となる実験店舗を出店したと発表した。同日、本社で開いた決算会見で、澤田貴司社長が明らかにした。
澤田社長は、「我々としても、無人化の研究はしている。足立区に完全無人化店舗を出店している。まだスタートしたばかりで数字は、芳しくないないが、もう少し継続した上で次の判断をしていきたい」と述べた。
8月29日、東京都足立区に「ファミリーマート本木東町店」を直営店で出店した。店舗は、通常売場に加えて無人売場を併設した。深夜時間帯は、無人売場のみで営業する。
営業時間は、通常売場6時~24時、無人売場24時~6時となっている。無人売場は、通常売場よりもコンパクトな売場で、ASD(自販機コンビニ)、オープンケースなどで商品を販売する。
顔認証で入店、会計はセルフレジでキャッシュレスのみに対応し、酒・たばこの販売はない。
ファミリーマートは4月2日に、横浜市都筑区に、パナソニックと共同でIoTを活用した次世代型コンビニエンスストアの実現に向けた実証実験店舗「ファミリーマート 佐江戸店」をオープンしている。
本木東町店は、佐江戸店に近いレイアウトとシステムを導入したという。
ファミリーマートは6月に加盟店支援策として、「時短営業」の第1次実験を実施し、加盟店24店が参加した。24店のうち4店は、人がいない、売上が下がった、競合店に売上がとられたなど理由で実験を中止した。
第1次実験の結果を踏まえ、実験規模を拡大した第2次時短営業実験を10月に予定しており、新たに620店が実験に参加する予定だ。
時短営業については、閉店のための商品の売り減らしの必要があることや、閉店と開店のオペレーションの負担もあり、加盟店の負担軽減効果は限定的という見解もある。
澤田社長は、「無人化店舗で24時間営業を続けるのが効率的か、時短営業をした方が加盟店支援に効果があるのか、現在、検証している最中だ。今後、24時間営業のあり方を明確にしていきたい」と述べている。
店舗概要
所在地:東京都足立区本木東町5-2
契約形態:直営
営業時間:通常売場6時~24時、無人売場24時~6時
開店日:2019年8月29日
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