無印良品/「コオロギせんべい」開発
2019年11月22日 12:10 / 商品
無印良品を企画、開発する良品計画は11月21日、2020年春に「コオロギせんべい」を無印良品の一部店舗とネットストアで発売すると発表した。
徳島大学の研究をベースに量産されたコオロギをパウダー状にして、せんべいに練りこみ商品化する予定。商品規格・売価は未定となっている。
世界中のさまざまな国・地域において「感じ良いくらし」を提案する無印良品は、生活に必要な商品の販売のみならず、社会でいま起きている様々な課題に目を向けている。中でも世界の急激な人口増による、今後の食糧確保と環境問題は避けてはとおれない課題と考えている。
良品計画は、それらの課題を考えるきっかけになればという思いから、昆虫食の研究の第一人者の徳島大学と協業し、コオロギを食材とするための取り組みを始めた。
徳島大学からは、食用コオロギの実用化に向けた研究成果を、良品計画からは商品開発プロセスを共有し、おいしく食べれる昆虫食の開発を進める。
国連食糧農業機関(FAO)も、栄養価が高く環境への負荷も少ないという理由で、家畜の代替として昆虫食を推奨しており、中でもコオロギは食用に適しているとして国内外で注目されている。
コオロギを食用とするメリットとして、、栄養価が高く、環境負担が少なく、効率的に生産できることなどがある。
コオロギは、主要な栄養素、たんぱく質やカルシウム、鉄分などを体内に多く含むので、それらを効率よく摂取できる。
主な動物性たんぱく質資源の家畜に比べて、生育する際の温室効果ガス排出量や、必要な水やエサの量が圧倒的に少なく、環境負荷も軽減されると言われている。
飼育しやすく安定して生産でき、他の昆虫よりも成長が早く約35日で収穫できるという点で高く評価されている。エサは主に穀物類ですが、雑食なのでエサの選択肢が広く、未利用のまま廃棄される食糧の問題にも貢献する可能性があると言われている。
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