JR東日本/自販機の補充業務効率化「AIシステム」本格導入
2020年12月10日 14:50 / IT・システム
JR東日本ウォータービジネスは12月9日、自販機の売上増加と飲料補充業務効率化を目的に、オーストラリアを拠点とするHIVERY社が提供するシステム「HIVERY Enhance」を本格導入した。
「HIVERY Enhance」は、自販機向けに売上増加、コスト削減の両側面から、AI・アルゴリズムを駆使して最適なアイテム構成やオペレーション頻度を提示するシステム。同システムを活用した実証実験は2017年から開始しており、2019年冬での検証では最大50%以上、全体でも5.27%の売上増加を記録した。一定の成果が確認できたため、今回本格導入するもの。
また、今回のシステム導入により、商品補充業務の効率化とともにラインナップ決定を支援することで売場の平準化を目指す。
従来、自販機ラインナップの決定は、実際に現場で補充を行う各オペレーターに任されてきた。
担当するオペレーターの経験値や発想をベースに商品入れ替えのタイミングや商品ラインナップを決定していたため、担当変更などが発生するとそのエリアの自販機に関するノウハウを完全に継承することが難しく、売場の平準化が飲料自販機業界の課題だった。
「HIVERY Enhance」は、JR東日本ウォータービジネスが保有するPOSデータを活用することで、「どの商品を、どの自販機に、どのタイミングで交換すればいいか」を導き出し、最適な自販機の商品ラインナップをオペレーターに提案。オペレーターは、AIシステムを参考に補充作業を行うことで、効率的に売上につながる商品提供が可能になるという。
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