日本調剤/「冷蔵機能付き宅配ロッカー」で処方薬受け渡し実験
2020年12月10日 14:40 / 経営
日本調剤は12月10日、「日本調剤 根津薬局」(東京都文京区)において、冷蔵機能付きの宅配ロッカーを使った処方薬受け渡しの実証実験を開始した。
コロナ禍により非接触でのコミュニケーションのニーズが高まる中、「宅配ロッカー・スマートピックアップロッカー」を開発、展開するフルタイムシステムとの合同プロジェクト第2弾となるもの。
実験では冷蔵機能付きの「スマートピックアップロッカー」(フルタイムロッカー)を使用し、24時間いつでも処方薬を受け取り可能な体制を整え、非接触による処方薬の受け渡しのニーズや、作業の効率化などを検証する。
実験に使用する「スマートピックアップロッカー」は、フルタイムシステムが開発した宅配ロッカーであり、視認性の高いタッチパネル。QRコードをかざすだけで荷物の受け取りが可能で、利便性にも配慮した設計となっている。
電気錠の制御や利用履歴データは、コンピュータで管理されるため、患者が処方薬を受け取ったかどうかを薬局で管理することも可能。また、冷蔵機能を備えることによってロッカー内の温度を一定に保つ仕様となっており、監視システムで24時間温度監視できる。
異常温度となった際には監視システムにアラートが出るため、ロッカー内の医薬品の品質を担保。冷蔵機能と抗菌シートを備えたロッカータッチパネルとロッカー内部の床面は「抗菌シート」で保護されているため感染症の拡大防止にも寄与するという。
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