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ユーコープ/全94店舗で需要予測型の自動発注サービス導入

2023年04月11日 11:20 / IT・システム

シノプスは4月11日、⽣活協同組合ユーコープが運営する⾷品スーパーマーケット全94店舗への需要予測型⾃動発注サービス「sinops」の導⼊作業が完了し、2023年2⽉より稼働していることを発表した。

<ユーコープ運営全店舗にシノプス導入>

⾃動発注サービス「sinops」は、⽇配品・パン・惣菜にも対応した需要予測型⾃動発注サービス。幅広いカテゴリの発注を⾃動化することで、⼩売業の⽣産性を向上させながら、値引・廃棄ロスの削減、利益率の改善などに貢献する。⾃動発注のほか、棚割修正をタブレット端末で⾏える「sinops-Pad」や、売り場・バックヤードの在庫の賞味期限チェックが簡単に⾏える「sinops-Dcont」など幅広いサービスをラインアップしている。

これまでユーコープでは、グロサリーカテゴリのみ他社の⾃動発注システムを導⼊していたが、賞味期限が短い⽇配品カテゴリにも⾃動発注システムの導⼊を検討していた。そこでシノプスは2021年6⽉より、ユーコープ3店舗で需要予測の精度や店舗における発注業務効率化に関する実証実験を実施。発注にかかる時間を⼤幅に削減しつつ、期限切れの商品廃棄によって⽣じる値引・廃棄ロス率の改善効果を示し、「sinops」を全店に導⼊することが決定した。

導入によって、グロサリー・⽇配部⾨の年間稼働時間を5万時間削減する目標は早期に達成し、2023年度中に10万時間を削減できる⾒込みとなっている。⽇配品カテゴリの発注システムが未導⼊だったこともあり、発注担当者が約3〜4⼈だった店舗では、1⼈で発注業務が完結できるようになったという。

シノプスは今後もデータを定期的に収集・分析することでsinopsの導⼊効果を⾼め、作業効率や売上・利益率の向上させるための取り組みを引き続き⾏っていく。

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