信濃屋/虎ノ門ヒルズに都市型スーパー、レストランと融合
2024年01月16日 11:47 / 店舗レポート
信濃屋食品は1月16日、虎ノ門ヒルズステーションタワー(東京都港区)地下1階に、新業態となる都市型スーパーマーケット「cask(カスク)」をオープンした。
エーディーエモーション(東京都渋谷区)が運営するワインレストラン「W TORANOMON the market」が併設され、フードマーケットとレストランが融合した複合業態での出店となる。
93年の歴史を持つ信濃屋は、老舗スーパーとして全国各地の生産者と深いつながりを築いている。「cask」は、生産者や地域と都市生活者をつなぐ「メディア」としての役割を担う場所と位置付けている。
店名は、昔から木材を活用してサステナブルな方法で作られてきた「たる」をイメージして名付けたという。
店内には、オフィスワーカー向けの弁当・総菜、菓子類といった簡便商品がそろう。
アルコールも充実しており、スナック類やドライフルーツなどともに家飲みや、オフィスでの懇親会需要に対応する。
初の薬膳コーナーも設置し、美容と健康に感度の高い大人女性の取り込みを狙う。
■同社初となるホットミール開始
同社初となるホットミールの販売を開始する(テークアウト、平日ランチのみ。11~14時)。
ホットミールは、ご飯(白米、玄米を選択可能)、総菜、デザートを組み合わせ、温かい食事をテークアウトできるサービス。主菜は、黒毛和牛のハンバーグやすき焼き、大山鶏の油淋鶏など国産の良質な食材にこだわったメニューが楽しめる。
2種類選択で税込み754円、4種類で1069円。
また、国内外のウイスキー、スピリッツを幅広く用意。ワインセラーには世界各国のワインが約500種類(約4000~5000本)並び、ソムリエも常駐する。
■BYO式ワインレストラン併設
「W TORANOMON the market」は、信濃屋の得意とするワイン文化発信のために、cask店内にあるワインセラーからボトルを選び、BYO(Bring your own)スタイルで持ち込むことを可能にした。
アルコール類、ソフトドリンクは持ち込み料1500円(クラフトビールは1本500円)を払えば、すべて「W TORANOMON」で楽しめる。
バーカウンターやロングテーブル、2名席~4名席テーブルなど計50席を用意している。
料理は、カリフォルニアキュイジーヌをベースに提供。かき、グリル料理、デリカウンターには日替わりで10種類以上のタパスが並ぶ。
ランチ限定でデリのチョイス弁当(税込み880円から)も販売する。
なお、caskのインテリアデザインは「Common(東京・六本木)」「Soil Setoda(広島・尾道)」を手掛けたデザインユニットSTUDIO DIG.が担当した。
店内の床材はテラコッタのタイルを敷き、レジカウンターを左官職人が手作業で仕上げるなど手触り感を演出しつつ、再利用した木材や石材を什器の土台に採用してサステナビリティを意識したデザインを採用した。
店内音楽は、サウンドデザインチーム「SOUND CoUTURE(サウンド・クチュール)」が手掛けている。
豊かな自然と都会とがつながるよう、田園地帯、山水、野鳥のさえずりなどを音源に取り入れたオリジナルの音源を開発した。
木のたるをたたく音やシャンパンを注ぐ音などユニークな要素も入れ込みながら、時間帯によって音響が変化するような工夫も実施している。
今後、生産者とのつながりを生むような試飲会、試食会、ワークショップを開催し、食材と背景に流れるストーリーを伝えるイベントも実施予定だ。
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<温かい食事をテークアウト>
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<旬のフルーツも提供>
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<生活を彩る花を販売>
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<クラフトビールも充実>
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<希少なウイスキーを販売>
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<ドライフルーツが充実>
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<アイスなども販売>
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<手軽な総菜もそろう>
取材・執筆 鹿野島智子
■cask
所在地:東京都港区虎ノ門2-6-1 虎ノ門ヒルズステーションタワー 地下1階
敷地面積:約630m2(うちマーケットエリア422m2、レストランエリア208m2)
営業時間:8時~22時
「W TORANOMON the market」
月~金11時~23時(21時30分 FOOD L.O.、22時30分 DRINK L.O.)
土日・祝11時~22時(21時 FOOD, DRINK L.O.)
定休日:無休(ビル休館日を除く)
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