イトーヨーカドー/リテールメディアを本格展開、紙媒体と売り場が連動
2024年06月28日 14:23 / 販促
イトーヨーカ堂は7月1日、リテールメディアを本格的に開始する。
具体的には、約300万人の利用者を持つイトーヨーカドーアプリ内での広告・クーポンやイトーヨーカドーTV(サイネージ)、ホームページ、LINEなどを活用した情報発信を実施。紙媒体の売り場連動型フリーマガジン「はとぼん」を同日からスタートする。
2024年3月に「リテールメディアプロジェクト」を発足し、小売業の課題の一つでもある、商品特性や作り手の思いが店頭で十分に伝わらないという問題を検討してきた。
今後、顧客の買い物体験向上のため、デジタルだけではなく、商品の特性や作り手の思いを最大限に伝えることを重視した「はとぼん」などのコンテンツを作成する。
そのため、社内に専門の編集チームを新設し、店頭の掲示物からデジタルまで横断したコンテンツの配信を行う。
「はとぼん」は20ページで、毎月1日・5万部発行。イトーヨーカドー42店舗で配布する。
創刊号の第1特集では、イトーヨーカドーの総菜100品を比較し、ランキング形式で掲載。第2特集は、今年の暑い夏にぴったりなスイーツを紹介している。
インタビューコーナー「はと Cafe」では、人気グループ「THE RAMPAGE」の吉野北人さんのインタビューを楽しめる。メーカーとのタイアップとして、大塚製薬の「ポカリスエット」シリーズを特集し、熱中症対策のための効率的な水分補給を解説している。
さらに、アプリやLINEなどでも同様にコンテンツの配信をしていく予定だ。
なお、イトーヨーカドーアプリは会員数約300万人(2024年5月末時点)。アプリ内で広告枠を設置している。アプリ会員は「7iD」にひもづいており、購買行動を基にターゲティング配信、購買行動を検証できる。
イトーヨーカドーの食品売り場のレジエリアには、約30インチのデジタルサイネージを設置している。サイネージは、2024年6月時点で117店舗に770台以上導入している。
食品売り場で商品を訴求でき、イトーヨーカドーアプリ、「はとぼん」などとの連動により、オンラインとオフラインの両方でアプローチが可能。店舗を訪れる前の商品認知から、店舗での購入を後押しするまで、一貫したコミュニケーションを提供する。
■「はとぼん」配布店舗
アリオ葛西店、アリオ蘇我店、アリオ川口店、アリオ亀有店、アリオ西新井店、アリオ北砂店、アリオ橋本店、アリオ深谷店、アリオ鷲宮店、アリオ上尾店、アリオ市原店、アリオ柏店、グランツリー武蔵小杉店、久喜店、武蔵境店、松戸店、船橋店、上永谷店、昭島店、和光店、我孫子店、三島店、赤羽店、大井町店、南大沢店、能見台店、幕張店、横浜別所店、甲府昭和店、川崎店、木場店、大和鶴間店、湘南台店、立場店、国領店、大宮宮原店、大森店、四街道店、三郷店、ららぽーと横浜店、武蔵小金井店、曳舟店
※配布店舗は変更になる場合あり
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