イオン北海道 青柳社長/「GMS復活とザ・ビッグでドミナント強化」

2024年07月26日 16:55 / 経営

イオン北海道の青柳英樹社長は7月25日、東京都内で開催された事業戦略説明会において、GMS改革について「北海道は全国を上回るペースで人口が減少している。札幌市に人口の3割が集まり、地方では閉店が相次ぎ、当社のGMSの果たすべき役割が大きくなっている。衣食住すべてそろう店舗を磨き上げ、GMS復活を目指す」と方針を述べた。

<イオン北海道の青柳英樹社長>
イオン北海道の青柳英樹社長

青柳社長は「北海道は札幌と函館以外に百貨店がなく、TSUTAYAの閉店も相次ぎ、書店のないエリアが増えている。スーパーマーケットなど店舗がなくなる中、坪効率だけを考えた店舗運営では顧客ニーズを見失う。北海道に根差した企業として、地域のインフラとして、地域で必要な品をそろえ、さらに書籍・文具・ホビー、おもちゃのタッチ&トライコーナー、花屋などコト・トキ消費にも対応する」と説明した。

また、既存店の活性化を進めており、3年間で27店舗を改装し、増収につなげている。

2024年は、7月までに4店舗をリニューアルした。フード&ドラッグ業態に入れ替えた「イオン南平岸店」「イオン北郷店」を出店。北郷店ではGMS並みの書籍売り場を導入した。活性化でも新店舗の出店並みにエリア分析し、地域のニーズをつかんだMD構成にしている。

また、消費の2極化が進み、ディスカウント(以下:DS)業態の「ザ・ビッグ」は生活者の支持を集め、売上高が継続的に伸びているという。帯広市では7月「マックスバリュイーストモール店」を「ザ・ビッグイーストモール店」にリニューアル。8月「マックスバリュ春駒通店」から「ザ・ビッグエクスプレス春駒通店」に業態変更する。

「DSでローコストオペレーションを磨き、各フォーマットに導入する。DSは間違いなく伸びていくだろう。GMS、マックスバリュ、ザ・ビッグをいかにエリアのニーズを見て使い分け、ドミナント強化するか。フード&ドラッグやインストアベーカリーのある店舗といった生活に必要な専門店を育て、地域における必要な品ぞろえを持った新業態も検討したい」と話した。

取材・執筆 鹿野島智子

■イオン北海道の関連記事
イオン北海道・青柳社長/「西友から承継する9店舗は複数年かけて活性化」

イオン北海道・青柳社長/「西友から承継する9店舗は複数年かけて活性化」

流通ニュースでは小売・流通業界に特化した
B2B専門のニュースを平日毎朝メール配信しています。

メルマガ無料登録はこちら

イオン北海道株式会社に関する最新ニュース

一覧

経営 最新記事

一覧

スーパーマーケットに関する最新ニュース

一覧

閉店に関する最新ニュース

一覧

経営戦略に関する最新ニュース

一覧

最新ニュース

一覧