森山水産/民事再生法の適用申請、負債39億円

2024年09月03日 13:03 / 経営

帝国データバンクによると、森山水産(鹿児島県垂水市)は、8月28日に鹿児島地裁に民事再生法の適用を申請した。

同社は1967年創業、1994年1月に法人に改組した。ブリ・ハマチのフィレ・ロインなどの水産加工品の販売を主体とするほか、養殖業も手がけていた。長年の業歴を有するブリ・ハマチの養殖業者、養殖用生け簀(いけす)は115基を保有していた。主業となる水産加工品の販売については、自社で養殖したブリ・ハマチを原料にフィレ・ロインなどに加工。県外の水産加工業者・魚市場に加えて、スーパーストアや量販店の店頭で販売し、2014年12月期には年売上高約14億6900万円を計上していた。

しかし、新型コロナウイルス感染拡大の影響から需要は低迷し、2022年12月期の年売上高は約9億3000万円まで落ち込んでいたという。

外食産業などでの需要増で2024年4月期(決算期変更)の年売上高は約11億3900万円に回復したものの、飼料高騰や加工コストが膨らみ約9億900万円の最終欠損を計上していた。この間、加工センターなどの設備投資を金融機関からの借入金でまかなっていたため、業況と比べても借入金は膨らみ、返済条件の変更を申し出ていた。新たな資金調達にも行き詰まり、今回の措置となった。

負債は2024年4月期末時点で約39億3400万円。

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