ドトール・日レスHD 決算/3~8月営業利益6.7%減、仕入価格・人件費などコスト増加
2025年10月15日 11:16 / 決算
ドトール・日レスホールディングスが10月14日に発表した2026年2月期第2四半期(中間期)決算によると、売上高797億4100万円(前年同期比5.9%増)、営業利益53億4700万円(6.7%減)、経常利益54億9700万円(4.1%減)、親会社に帰属する当期利益39億3300万円(6.7%減)となった。
店舗は、立地を厳選してグループ全体で27店舗(直営店15店舗、加盟店10店舗、海外2店舗)を新規オープンしている。
既存事業では、グループ各社・各業態において、季節ごとの商品など付加価値を高めた高単価商品の展開を図り、メニューの改定を行うなど、顧客単価を上げることで売上の拡大に努めた。
加えて、キャッシュレス・キャンペーンの開催を中心に、新規顧客の獲得やリピーターの確保など、客数の回復に向けた各種施策を強化。コッペ田島では「コッぺの日」に加え、「たまごの日」「焼きそばの日」を展開するなどさまざまな施策を講じている。
結果、第2四半期における既存店の売上高前年比の増加が継続しており、順調に推移した。
卸売事業では、ドリップコーヒーやインスタントコーヒーなど、通信販売やスーパーなどの量販店での販売が新規取引先を増加させ、引き続き拡大。コンビニ向けチルド飲料では、ナショナルブランドおよびプライベートブランドの新たな商品の開発・販売を強化し、商品展開の幅を拡げている。
一方、コーヒー豆や乳製品、米など仕入価格の上昇に加え、人件費や物流費、水道光熱費をはじめとした管理コストの上昇が顕著となったことから、損益面では前年を下回った。
日本レストランシステムグループにおける売上高は283億4500万円(4.8%増)、セグメント利益は22億5600万円(11.9%減)。
多ブランド業態を持つ強みを生かし厳選した立地へ9店舗(直営店7店舗、加盟店2店舗)を新規出店した。顧客ニーズの変化を捉えた戦略として、前事業年度より引き続き「洋麺屋五右衛門」への業態変更や、今期において「卵と私」のブラッシュアップを実施している。
ドトールコーヒーグループにおける売上高は481億4200万円(7.1%増)、セグメント利益は27億900万円(1.1%増)。
インバウンド消費を伴って人流が回復したことで、ビジネス街や駅前立地を中心に売上高は引き続き上昇傾向にある。定期的なメニュー改定など力を入れてきたモーニングの時間帯も客数が徐々に改善し、売上の回復につながっているという。
店舗では、季節ごとの商品など付加価値の高いメニューを導入し、顧客単価を上げることで売上回復に努めた。
通期は、売上高1545億1400万円(3.8%増)、営業利益105億9900万円(10.4%増)、経常利益107億2300万円(11.5%増)、親会社に帰属する当期利益71億5600万円(4.0%増)を見込んでいる。
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