まいばすけっと/26年度以降は年間200店舗以上出店へ
2025年10月16日 11:42 / 店舗
イオンの吉田昭夫社長は10月14日開催された決算会見で、まいばすけっとを2026年度以降、年間200店舗以上のペースで出店する方針を明らかにした。
まいばすけっとは、2026年2月期第2四半期の営業利益が9億円増加。既存店売上高は前年同期比6.5%増だった。
上期(2026年3月~8月)は64店舗を出店し、8月末で1262店舗となっている。
吉田社長は「現在、店舗開発組織を強化しており、来年度からさらに出店拡大を図る。高速出店に耐えうるオペレーションの均一化を進め、教育制度を整備した。入社して半日も教育すれば、店舗で働ける体制ができている」と話した。
2030年度までに2500店舗に増やし、将来的には首都圏5000店舗体制を目指す。
まいばすけっとは、消費者の生活圏にある近さの利便性、コンビニとの相対的な安さで生活者に好評を得ている。今後、コンビニとの価格優位性を生かした即食商品を強化する計画。
吉田社長は、「まいばすけっとはプライベートブランド(以下:PB)の売り上げ構成比がグループ内でもトップクラス。コンビニでは230円くらいするカップ麺でも、まいばすけっとにあるベストプライス商品だと130~140円位とお手頃だ。今後は、デリカ商材をグループあげて、どうまいばすけっとに供給するか設計していく。プロセスセンター活用などグループネットワークを生かし、GMSレベルの商材が小規模な店舗にそろうことが競争力になっていくる」と説明した。
トップバリュの構成比を拡大することで、営業利益率を上げ、首都圏の高額な家賃にも耐えうる稼ぐ力を確保する。また、PC「クラフトデリカ船橋」からの商品供給などでデリカを充実させ、人口の集中する首都圏のニーズを取り込む。
取材・執筆 鹿野島智子
流通ニュースでは小売・流通業界に特化した
B2B専門のニュースを平日毎朝メール配信しています。