すかいらーくHD 決算/1~9月増収増益、駅前・都心部の商業地区へ出店加速

2025年11月13日 14:09 / 決算

すかいらーくホールディングスが11月13日に発表した2025年12月期第3四半期決算によると、売上収益3396億4200万円(前年同期比15.3%増)、営業利益238億5400万円(23.7%増)、税引前利益212億900万円(22.5%増)、親会社に帰属する当期利益137億1400万円(31.2%増)となった。

すかいらーく

売上総利益率は66.9%と前年同期比で0.9%悪化したものの、一部メニューの値上げによる粗利益率の改善や、店舗での食材ロスの低減、部門横断の原価低減プロジェクトで講じた対策などにより、価格高騰の影響を一定程度抑制している。

加えて、第3四半期連結累計期間の販売費および一般管理費は2018億8900万円で、前年同期比で215億5500万円も増加したが、全社レベルのプロジェクトである収益改善プロジェクトに取り組み、店舗の生産性向上により人件費が抑制され、販売費および一般管理費の売上収益に対する比率を大幅に低減したという。

その他の営業費用は、閉店店舗に係るのれんの除却損を11億6100万円計上した。

2024年度は31店舗の新規出店を実施したが、2025年度は第3四半期までに54店舗を出店(閉店は43店舗)。「しゃぶ葉」や「むさしの森珈琲」など好調な専門店ブランドの出店に加え、「ガスト」や「バーミヤン」などの日常使いのブランドを、出店が遅れている駅前や都心部の商業地区を中心にオープンしている。

「資さんうどん」も関東・関西を中心に、順調に出店拡大しており、現在86店を展開。第4四半期は新店・転換合わせて8店舗の出店を予定しているという。

業態転換は24店舗だった。新規出店店舗のうち12店舗は海外での出店で、うち台湾では「しゃぶ葉」、「むさしの森珈琲」、「Cafe Grazie」、「La Ohana」を各1店舗ずつ、「横浜牛排(ステーキ)」3店舗の合計7店舗をオープンした。

店舗改装(リモデル)も継続して行っており、第3四半期連結累計期間では159店舗の店舗改装を実施している。

海外展開について、台湾では9月末現在84店舗を展開。「しゃぶ葉」「むさしの森珈琲」「La Ohana」などの日本のブランドを出店しており、業績は非常に好調だという。第3四半期までに7店舗の新規出店を実施し、第4四半期は5店舗を出店する予定だ。

マレーシアでは「しゃぶ葉」を7店舗、今期M&Aした「SUKI-YA」を16店舗展開しており、第3四半期までに「しゃぶ葉」2店舗、「SUKI-YA」3店舗をオープンした。第4四半期は「SUKI-YA」1店舗を出店する。

通期予想は、第3四半期連結累計期間でのメニュー施策、既存店の成長、資さんやマレーシア Createries Consultancy Sdn. Bhd.グループの売上・利益貢献などで業績が好調に推移した結果、想定を上回る結果となったことを踏まえて上方修正する。

売上収益は90億円増の4540億円(13.2%増)、営業利益は40億円増の290億円(19.9%増)、税引前利益は33億円増の256億円(19.2%増)、親会社に帰属する当期利益は19奥円増の167億円(19.6%増)を見込んでいる。

すかいらーく/しゃぶ葉・むさしの森珈琲「帯広市役所前店」2店舗同時オープン

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