三越伊勢丹HD 決算/4~12月減収減益、国内識別顧客の売上は好調
2026年02月06日 15:29 / 決算
三越伊勢丹ホールディングスが2月6日に発表した2026年3月期第3四半期決算によると、売上高4063億4100万円(前年同期比2.7%減)、営業利益580億6500万円(3.1%減)、経常利益638億3100万円(3.3%減)、親会社に帰属する当期利益512億6700万円(10.3%増)となった。
百貨店事業における前期大幅に伸びたインバウンド売り上げの反動や、訪日中国人の減少による影響により減収減益となった。
一方、国内識別顧客の売上高が引き続き伸びている。
なお、当期純利益は、第3四半期における持分法投資利益の拡大を受け、過去最高となる512億円を計上した。
同日開催の決算説明会で、牧野欣功常務は第3四半期までの百貨店事業を振り返り、次のように述べた。
「中国・香港からの顧客は1月末で前年に比べ3割ほど減っているが、アメリカ、タイ、韓国、台湾の顧客が堅調で、インバウンド顧客の多様化が進んでいる。国内顧客同様、CRM施策を強化し、アプリ・外商で、海外識別顧客との絆を強めたい。また、日本人の消費が強くなっているのが大きなプラスだ」。
国内顧客の売り上げが4%増で、識別顧客では7%増。同社が重視しているカードとアプリを持つMIダブルメンバー、KPIに掲げた年間300万円以上購入する顧客の売り上げは、ともに10%増を超える伸びを示しているという。
中元・歳暮、婦人服、紳士服が伸び悩んだものの、2026年1月のサロン・デュ・ショコラ、2月の丹青会(招待客限定イベント)といった各種催事が好調で、国内顧客の売り上げを押し上げた。
セグメント別の業績は、百貨店事業では売上高が3360億8300万円(3.4%減)、営業利益は474億3500万円(4.9%減)。
クレジット・金融・友の会業の売上高は264億6900万円(3.1%増)、営業利益は51億9200万円(6.7%減)。
不動産業の売上高は176億2400万円(14.4%減)、営業利益は28億7300万円(10.3%増)。
スーパーマーケット事業などその他の売上高は748億700万円(2.5%増)、営業利益は22億600万円(30.3%増)。
通期は、売上高5540億円(0.3%減)、営業利益780億円(2.2%増)、経常利益810億円(8.1%減)、親会社に帰属する当期利益650億円(23.1%増)を見込んでいる。
海外顧客売上高の減少を受けて、売上高は2025年11月の計画値から20億円減の5540億円に予想を修正した。持ち分法利益の増加などから、経常利益は40億円増の810億円、当期純利益は30億円積み増し過去最高となる650億円に上方修正した。
取材・執筆 鹿野島智子
流通ニュースでは小売・流通業界に特化した
B2B専門のニュースを平日毎朝メール配信しています。
