ヒラカワコーポレーション/寝具類卸業者、破産で負債23億円
2016年11月16日 21:00 / 経営
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帝国データバンクによると、ヒラカワコーポレーションは11月9日、東京地裁から破産手続き開始決定を受けた。関係会社のヒラカワCGM、バートンの2社も、同日破産手続き開始決定を受けた。
負債は、ヒラカワコーポレーションが債権者約54人に対し約19億円、ヒラカワCGMが債権者約19人に対し約3億2900万円、バートンが債権者約9人に対し約7600万円、3社合計で約23億500万円。
ヒラカワコーポレーションは1989年2月の設立、1990年9月に現代表が買収し、その後実質休眠となっていたものを、1992年3月に再開した。
敷布団や羽毛布団、枕など寝具の製造販売を中心に手がけていたほか、一部、畳表や畳カーペット、パジャマなどの衣料品も扱っていた。
製造は中国の関連企業および国内子会社に外注し、大手商社や大手小売業者向けに販売。東日本大震災発生以降は、節電需要からジェル入りマット「ひんやりジェルマット」の販売が好調に推移、東アジアでの拡販に注力した2015年1月期には年売上高約54億1600万円を計上していた。
その後は、ひんやりジェルマットの類似品との競合などから、人口羽毛を用いた羽毛布団「アイダーウォームス」の開発販売に注力した。
しかし、積極的な設備投資から借入負担が重荷となっていたほか、暖冬の影響などから販売もうまくいかず、2016年1月期には年売上高約36億8100万円に減少、営業段階から赤字に転落していた。
その後は余裕のない資金繰りが続いたため、近時は清算手続きを進めるなか、今回の措置となった。
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