オーケー/食品スーパー「新鮮市場」元経営会社、特別清算
2017年05月16日 13:40 / 経営
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帝国データバンクによると、オーケーは5月8日、大分地裁より特別清算開始決定を受けた。負債は現在調査中だが、30億円を超える見通し。
1989年7月に酒類小売を目的に設立した。後に一時、不動産賃貸業へ業種転換したが、2014年1月にグループ企業の旧・オーケーとビッグライフを吸収合併し、食品スーパー経営業者へ業態を再転換した。同時にゼロワンからオーケーへ商号変更した。
グループの中核だった旧・オーケーは1978年1月に創業、1980年3月に法人改組した。主に大分県内において生鮮食料品を中心とする食品スーパーマーケットを展開した。
当初はミニスーパー型店舗で店舗網を拡大しピーク時には62店舗を経営した。中・大型店舗「新鮮市場」の展開へとシフトしたことで、年売上高は1998年5月期に100億円を突破した。
ピーク時の2009年5月期には年売上高約184億9000万円を計上しており、地場業界上位クラスの企業に成長した。
しかし、ホームセンターやドラッグストア、コンビニエンスストアなど業態の垣根を超えた競争激化から2013年5月期の年売上高は約160億700万円にまでダウン。
相次ぐ出店にともなうグループ全体の有利子負債が多額に上るなか、借入金の返済猶予措置を受けていた。
その後、従業員給与を含む固定費削減のほか、不採算店舗の閉鎖、テナント賃料引き上げ、グループ再編などで立て直しを図っていた。
そうしたなか、2016年3月にリテールパートナーズとの間で、地域経済活性化支援機構(REVIC)の支援を受けて当社事業の大半を会社分割により承継させることで合意した。
同年6月には別途設立した新鮮マーケットへ事業を分割譲渡のうえ、分割対象外となった店舗を閉鎖し、不動産賃貸業へ業態変更していたが、同年11月に本店不動産を売却するなど所有する賃貸不動産の処分を進め、2017年3月20日開催の株主総会決議により解散していた。
なお、スーパー「新鮮市場」は分割会社の下、現在も営業を続けている。
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