東京都/築地市場移転で、イオンリテール、マルエツなどからヒアリング
2017年06月16日 15:00 / 経営
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東京都は、築地市場移転問題を検討している市場のあり方戦略本部で、利用者から見た市場のあり方を検討する上で、関係事業者からのヒアリングを実施した。
小売・流通業界では、イオンリテール、マルエツ、CSN地方創生ネットワーク(卸売市場を通さない水産物の流通業者)の3者からヒアリングを行った。
ヒアリングでは、朝採れ野菜やプライベートブランドなど、市場外流通の方が差別化が図れる商品が増えていることから、卸売市場への流通量は減少傾向にあることが指摘された。
一方で、消費者が食材を選べる楽しさを満たすために、全国から多種多様な魚が集まる築地市場の存在は不可欠で、市場流通と市場外流通を組み合わせて供給する必要性もあげられた。
女性の社会進出、高齢化、個食化が進む中で、消費者ニーズを踏まえた卸売市場への期待もヒアリングした。
「お客の安全・安心を担保するため、衛生管理のための記録化、見える化の仕組みが必要」、「いつどこで誰がどのように獲ったか、獲った人から消費者の口に入るまでの管理が今後はできるようにしていくべきでないか」、「市場は日曜や年末年始に休んでいるが、日曜など一番売れるときに開いていれば、消費者のニーズに応えることができる」といった声が寄せられた。
また、「生鮮食品の命は鮮度であり、コールドチェーンを物流も含めて構築してもらいたい」、「鮮度保持の観点から卸売市場の中で加工や小分け機能を担うことも重要」といった声もあった。
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