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すかいらーく/1~3月は新規出店も人件費増加で増収減益

2019年05月16日 11:30 / 決算

すかいらーくホールディングスが5月15日に発表した2019年12月期第1四半期決算は、売上収益938億8200万円(前年同期比4.2%増)、営業利益54億9500万円(1.2%減)、税引前利益41億7600万円(6.2%増)、親会社に帰属する当期利益27億800万円(3.5%減)となった。

グループ全体で26店の新規出店、36店の業態転換、61店のリモデル(時代に即したデザインへの刷新)をした。

新型ファミリーレストランのポジションにある「しゃぶ葉」やテイクアウト需要にも対応する「から好し」の急速な多店舗展開(2019年3月末店舗数 「しゃぶ葉」237店、「から好し」49店)、滞在型の「むさしの森珈琲」の出店、シニア向け「藍屋」・「夢庵」個室化リモデル実施、「バーミヤン」の地方出店の再開等を積極的に推進した。

店舗環境改善の為の修繕や消耗品への支出強化を行い、お客の店舗体験改善に努めた。デリバリー事業(宅配)もお客のオーダーシステムの改善や配送効率化による配達時間の短縮化に取り組み、11.5%増の売上成長を実現した。

従業員の働く環境を整えワークライフバランスを向上させるために、店舗営業時間の見直しに加え、店舗オペレーション動画マニュアルの導入を推進した。

2019年9月1日から、グループでの全店舗で敷地内禁煙を実施する。お客と働く従業員の健康増進、職場環境の改善を目的として、条例に先立ち実施する。

コスト削減では、原価対策として、購買・加工・物流における最適化を継続的に実施した。

特に、サプライチェーンの更なる効率化を図るため、独立したルートで配送していたしゃぶ葉店舗への配送を既存業態の配送ルートへ取り込むことにより、グループ全体で配送費の削減を実現した。

第1四半期連結累計期間の原価率は前年同期より0.1%良化し30.4%となった。

一般経費は、店舗数の増加、最低賃金の上昇や正社員のベースアップなどを要因とし人件費が増加したことなどにより、販売費・一般管理費の売上高比率は前年同期比0.4%悪化の63.1%となった。

人件費は、継続的な単価上昇と採用難の高止まりが予測されるため、複合的な対応が必要と考えている。
店舗の作業負荷を軽減し従業員が働きやすく、働き続けやすい職場環境を構築し、デジタル化によるビジネス基盤の強化を図ることで生産性の向上を推進し、人件費の高騰に対応する。

通期は売上収益3700億円(1.0%増)、営業利益220億円(3.8%減)、税引前利益180億円(3.2%減)、親会社に帰属する当期利益110億円(3.8%減)の見通し。

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