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吉野家/3~11月、新商品・販促が奏功し売上高6.6%増

2020年01月14日 11:00 / 決算

吉野家ホールディングスが1月10日に発表した2020年2月期第3四半期決算によると、売上高1598億7600万円(前年同期比6.6%増)、営業利益28億9000万円(前期は5億6200万円の損失)、経常利益33億5100万円(前期は1億2900万円の損失)、親会社に帰属する当期利益17億7400万円(前期は15億5800万円の損失)となった。

売上高は、2019年10月の消費増税、台風19号発生による関東地方を中心とした店舗休業の影響があったが、主力事業である吉野家が連続的な商品導入、積極的なキャンペーンを効果的に実施したことにより既存店売上高が好調に推。積極的に出店を進めているはなまる・京樽・海外セグメントの売上高が増加したことにより、前期を上回った。

利益面も水産物などの食材価格の上昇、アルバイト・パート時給の上昇による人件費の増加など、厳しい環境が続いているが、増収効果がコスト増を上回り増益を計上した。

吉野家の売上高は、821億1900万円(7.6%増)、セグメント利益は、44億200万円(4.4%増)。同期間の店舗数は、23店舗を出店し、19店舗を閉鎖した結果、1214店舗となっている。

3月には28年ぶりとなる牛丼の新サイズ「超特盛」「小盛」を、5月にはコラボ商品「ライザップ牛サラダ」を、9月には「月見牛とじ御膳」を、10月には冬の定番「牛すき鍋膳」と陳建一氏監修の「麻辣牛鍋膳」を販売した。

販売施策として、4月はなまるとのコラボ企画「吉野家80円引き!定期券」を発売し、6月には「テイクアウト80円引き」キャンペーンを、7月には「夏休みお子様割」を、10月には「牛丼・牛皿全品10%オフキャンペーン」を実施している。

はなまるは、売上高232億9700万円(6.2%増)、セグメント利益12億8600万円(90.1%増)。同期間の店舗数は、22店舗を出店し、10店舗を閉鎖した結果、524店舗となっている。

増収の主な要因は、積極的な出店に伴い店舗数が増加したことに加え、価格改定、商品施策により既存店売上高が堅調に推移した。

アークミールは売上高148億2800万円(1.6%減)、セグメント損失は4億8200万円と、前年同期に比べ損失額は2億58百万円の減少となった。同期間の店舗数は、12店舗を閉鎖した結果、158店舗だった。

減収の主な要因は、閉鎖に伴い店舗数が減少したことだという。

京樽は、売上高210億5200万円(3.6%増)、セグメント利益2億5200万円(89.2%増)。同期間の店舗数は、12店舗を出店し、12店舗を閉鎖した結果、333店舗となっている。

海外事業は、売上高165億1400万円(4.7%増)、セグメント利益は、一部エリアでは原材料価格の高騰による影響がありましたが、出店による増収などにより、8億7100万円(48.5%増)。同期間の店舗数は、100店舗を出店し、40店舗を閉鎖した結果、983店舗だった。

フランチャイズも含めた積極的な出店により店舗数が増加し、増収を計上している。

通期は、売上高2150億円(前期比6.2%増)、営業利益36億円、経常利益40億円、親会社に帰属する当期利益1億円を見込んでいる。

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