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良品計画/2月期販促響き営業利益18.7%減「新型ウイルス」で通期未定

2020年04月09日 17:00 / 決算

良品計画が4月9日に発表した2020年2月期決算によると、営業収益4387億1300万円(前期比7.1%増)、営業利益363億8000万円(18.7%減)、経常利益363億7700万円(20.7%減)、親会社に帰属する当期利益232億5300万円(31.3%減)となった。

国内外で衣料・雑貨の売上が好調だったが、販促策の多用などで減益を計上した。

国内事業のの営業収益は2678億6400万円(8.8%増)、セグメント利益は222億4400万円(11.3%減)。国内事業のうち、直営店の売上高は前期に比べ11.1%増加、またオンラインストアの売上高が11.2%の増加となり、引き続き堅調に推移している。

衣服・雑貨では気温が高めに推移し、春夏には「フレンチリネン」シリーズ、「太番手Tシャツ」「ムラ糸Tシャツ」のシリーズが人気だった。

食品では「レトルトカレー」シリーズが好調に推移している。

10月、12月に前年未開催の「無印良品週間」を行ったことも売上を伸長させたが、販促施策を多用したことなどにより、売上総利益率が低下し、セグメント減益を計上した。

東アジア事業の営業収益は1247億100万円(1.9%増)、セグメント利益は168億3600万円(15.0%減)。中国、台湾で雑貨などが好調だったが、セグメント利益は、韓国や香港における社会情勢不安の影響を受け減益となった。

欧米事業の当連結会計年度の営業収益は286億3000万円(16.9%増)、セグメント損失は31億2200万円(前年同期に比べ19億71百万円の損失増加)。欧州では衣服・雑貨を中心に好調に推移し、新規国の出店もあり売上は伸長したが、新店を中心に売上計画が未達、また出店にかかる経費が先行したため減益となっている。

北米においては新店舗のオープンにより売上は昨年を上回ったが、18年以降に出店した大型店の売上が計画未達であり、新店にかかる経費が先行したこと等により損失が増加した。

西南アジア・オセアニア事業の営業収益は175億1400万円(5.6%増)、セグメント損失は3億4900万円(前年同期に比べ8億6200万円の損失増加)。シンガポールやタイにおいては、衣服・雑貨を中心に売上が好調に推移した。

一方、シンガポール、オーストラリアでは物流費等が増加したこと、新規出店や改装にかかる経費が先行したこと等により、セグメント損失となった。

新型コロナウィルスの感染拡大に伴う国内外の外出自粛等による消費マインドの低下や、店舗営業時間の短縮や臨時休業等の対応により、業績に大きな影響を及ぼす状況が続いており、2020年8月期の連結業績予想は、合理的に算定することが困難と判断し、未定とした。

今後、業績予想が合理的に算定可能となった時点で速やかに公表するという。

同社は、2020年5月27日に開催予定の定時株主総会で「定款一部変更の件」が承認されることを条件として、決算期を2月末日から8月31日に変更することを予定している。経過措置となる2020年8月期は、6カ月間の決算期間となる。

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