くら寿司/11~4月、持ち帰り好調も営業損失4億9100万円
2020年07月09日 14:23 / 決算
くら寿司が7月9日に発表した2020年10月期第2四半期決算によると、売上高653億4200万円(前年同期比1.6%減)、営業損失4億9100万円(前期は23億5900万円の利益)、経常損失8600万円(前期は27億2300万円の利益)、親会社に帰属する当期損失9億5900万円(前期は17億1300万円の利益)となった。
2月に、天然魚を使用した「旬の海鮮丼(税抜500円)」や「季節の天丼(税抜500円)」をラインナップした「感動のくらランチ」を発売した。圧倒的なコストパフォーマンスによって、ランチタイムに好評となり、平日昼間の売上高を拡大できた。
新型コロナウイルス感染症拡大による影響が本格化した後は、外出を控え、家庭で過ごすことが多くなった消費者のライフスタイルの変化に迅速に対応し、「おうちでくら寿司セット」や「お子様セット」など、家庭で楽しく過ごせる新メニューの投入や、「ネットで社長のジャンケン大会」によりお持ち帰りへの注目を高めるなどの新施策を展開し、4月の持ち帰り売上高を前年比約2倍に拡大した。
一方で店舗運営では、新型コロナウイルス感染拡大予防のため、レジ前、テーブル間に抗菌ビニールシートの設置や、カウンター席の間仕切りに加え、テーブル入れ替わり時の消毒を備品の一つ一つにまで徹底するなど、これまで以上に衛生管理や店舗スタッフの健康管理、店内の消毒などを強化した。
店舗開発では、国内16店舗、米国2店舗、台湾4店舗の計22店舗を出店。期末店舗数は、全て直営で507店舗(「無添蔵」4店舗、「くら天然魚市場」1店舗、米国25店舗、台湾24店舗を含む)となった。
業績予想は、新型コロナウィルス感染症の収束時期が不透明な中で、連結業績予想の算定を合理的に行うことは困難であることから、2019年12月12日に公表した連結業績予想を一旦取り下げ、未定としている。
流通ニュースでは小売・流通業界に特化した
B2B専門のニュースを平日毎朝メール配信しています。