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良品計画/9~11月「世界で新型コロナが影響」営業損失28億9900万円

2020年07月10日 16:30 / 決算

良品計画が7月10日に発表した2020年8月期第1四半期決算によると、営業収益787億5300万円(前年同期比29.9%減)、営業損失28億9900万円(前期は103億5400万円の利益)、経常損失36億6500万円(前期は96億300万円の利益)、親会社に帰属する当期損失41億1600万円(前期は65億9400万円の利益)となった。

国内事業の営業収益は518億2900万円(28.2%減)、営業損失は9億9000万円(前期は70億100万円の営業利益)となった。期末国内事業店舗数は、477店(前期末同様)だった。

新型コロナウイルス感染拡大による営業自粛の影響を受け、売上、客数共に前年を大きく下回りました。一方でオンラインストアの販売は好調に推移した。特に巣ごもり需要で生活小物、食品といった生活に不可欠な商品、ホームオフィス需要の高まりから関連する商品が堅調に動いた。

大部分の店舗が閉鎖という状況のなか、オンラインでの販売を強化した。店舗閉鎖の影響で営業収益が減少した結果、営業損失となった。

東アジア事業の営業収益は195億1400万円(36.7%減)、営業利益は14億4100万円(69.2%減)と減収減益になった。期末の東アジア事業店舗数は、404店(前期末差1店舗増)だった。

中国大陸では、新型コロナウイルス感染症の拡大影響による店舗閉鎖が1月から始まり、店頭の売上は前年を下回った。一方でオンラインストアは前年を超える売上となった。

韓国、香港は新型コロナウイルス感染症の影響で業績が悪化したが、台湾においては影響が小さく、比較的堅調に推移した。

欧米事業の営業収益は41億1400万円(30.0%減)、営業損失は19億9100万円(前期は5億5700万円の損失)となった。期末の欧米事業店舗数は、71店(前期末同様)だった。

欧州では、各国で3月から新型コロナウイルス感染症の拡大影響によるロックダウンが実施され、オンラインストアでの販売を含め、大部分の店舗で営業停止となった。

北米では、生活雑貨を中心に比較的堅調に推移しておりましたが、3月の新型コロナウイルス感染症の拡大影響によるロックダウン後は全店舗を閉鎖した。

店舗閉鎖の影響で営業収益が減少した結果、営業損失が増加した。欧米事業の一部の店舗において、業績改善の見通しが立たないことから15億32百万円の減損損失を計上した。

西南アジア・オセアニア事業の営業収益は32億9200万円(5.6%減)、営業損失は1億300万円(前期は2億8100万円の利益)となった。期末の西南アジア・オセアニア事業店舗数は、82店(前期末同様)だった。

西南アジア各国では、生活雑貨を中心に好調に推移していたが、3月後半の新型コロナウイルス感染症の拡大影響によるロックダウンで多くの店舗が閉鎖となり影響を受けた。

オーストラリアでは、1月は森林火災がシドニー、キャンベラの営業に影響し、鎮火後は新型コロナウィルス感染症拡大の影響を受け客数が減少した。

店舗閉鎖の影響で営業収益が減少した結果、営業損失となった。

通期は、営業収益1745億円、営業損失20億円、経常損失29億円、親会社に帰属する当期損失39億円を見込んでいる。

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