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バローHD/4~6月、主3事業好調で大幅な増益

2020年08月13日 18:00 / 決算

バローホールディングスが8月13日に発表した2021年3月期第1四半期決算によると、営業収益1830億200万円(前年同期比11.0%増)、営業利益90億3800万円(176.0%増)、経常利益94億8500万円(164.2%増)、親会社に帰属する当期利益46億4400万円(262.9%増)となった。

<バロー>
バロー

営業自粛により会費収入が減少したスポーツクラブ事業で減益となったが、マスク・除菌関連商品や巣ごもり需要の拡大に対応したスーパーマーケット、ドラッグストア、ホームセンターの主要3事業で、既存店売上高の伸張により経費率が低減するとともに、売上総利益率の改善も進んだことから、グループ全体で増収増益となった。

スーパーマーケット(SM)事業の営業収益は992億4400万円(8.0%増)、営業利益63億200万円(234.0%増)。

4月に岐阜県郡上市で1店舗を展開する大和ストアーを子会社化したほか、3店舗を閉鎖し、第1四半期末の店舗数はグループ合計296店舗。バローの既存店売上高が7.6%伸張したほか、タチヤや前期に子会社化した、てらお食品も寄与し、増収となった。

生鮮売上比率が高まったバローを中心に売上総利益率が大きく改善し、広告宣伝費等の経費削減も進んだことから、事業全体で増益となった。

ドラッグストア事業の営業収益は384億6900万円(13.2%増)、営業利益11億8400万円(36.6%増)。6店舗を新設し、店舗数はグループ合計422店舗(うち調剤取扱112店舗)。

新型コロナウイルス感染予防からマスク・除菌関連商品の販売が継続し、巣ごもり需要に対応する食品・日用品も大きく伸張したことから、既存店売上高が7.2%増加した。前期から当期にかけて開設した店舗も増収に寄与したほか、経費率の低減が更に進み、事業全体で増益となった。

ホームセンター(HC)事業の営業収益は342億7400万円(29.4%増)、営業利益26億9500万円(143.7%増)だった。

事業統合の効果として商品原価の改善が進んだほか、プライベート・ブランド商品の導入も徐々に広がり、売上総利益率が改善した。店舗は、ダイユーエイトで1店舗を新設、1店舗を閉鎖し、舗数はグループ合計148店舗。

同事業では、建築資材、工具・金物、農業資材等の専門商材に加えて、マスク・除菌関連商品や巣ごもり需要に対応した園芸、DIYと住居用品の販売が好調に推移し、オンライン販売も大きく伸張した。

ダイユーエイト、ホームセンターバロー、タイムの3社で既存店売上高が9.2%増加するなど、好調な売上高に支えられて経費率が低減し、事業全体で増収増益だった。

スポーツクラブ事業の営業収益は14億500万円(57.9%減)、営業損失7億9200万円(前年同期は営業利益1000万円)。

休業要請を受けて、最大181店舗で営業を自粛し、6月5日に全店舗で営業再開した。休業期間中はオンライン・レッスンを無料配信して会員維持に努め、7月からの有料配信サービス展開に向けて準備を進めた。

店舗は、月会費を抑えたフィットネスジム「スポーツクラブアクトスWill_G(ウィルジー)」を4店舗(全てフランチャイズ運営)新設し、店舗数はグループ合計196店舗(うちフランチャイズ運営54店舗)。

通期は、営業収益6900億円(1.8%増)、営業利益157億円(1.2%増)、経常利益172億円(1.9%増)、親会社に帰属する当期利益70億円(8.1%増)を見込んでいる。

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