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ファミリーマート/3~8月、コロナ禍と加盟店支援で減収減益

2020年10月07日 11:30 / 決算

ファミリーマートが10月7日に発表した2021年2月期第2四半期決算によると、営業収益2356億8900万円(前年同期比11.2%減)、事業利益321億8900万円(30.5%減)、税引前損失125億4200万円(前期は398億3500万円の利益)、親会社に帰属する当期損失107億2500万円(前期は381億6200万円の利益)となった。

コロナ禍による売上高の減少と新たな加盟店支援策実行やカネ美食品の連結子会社除外などにより営業収益は減少した。一方で、日商は回復傾向にあり事業利益の減益幅は第1四半期よりも縮小した。

将来の懸念払拭のため、IFRS16号会計適用による使用権資産等の減損とコロナ影響による今後の収益悪化を想定した減損を計上し、第2四半期244億円の追加減損を計上した。

下期は、台湾ファミリーマート株式一部譲渡に伴う再評価益500億円(税後)を見込む。

「加盟店支援策の着実な実行」では、2019年4月に発表した加盟店支援「行動計画」に基づき、加盟店の判断により決定する「時短営業」が2020年6月から正式スタートした。

加盟店の事業基盤を強化すべく、経営環境変化の影響を見極めながら継続した支援を実施する。

「収益力の強化」では、2006年に誕生した看板商品「ファミチキ」は2020年6月に累計販売15億個を突破し、定番の味わいに加えて「ビッグファミチキ」や「ガーリック味」、7月は「チーズタッカルビ味」、8月は「BBQ味」など、さまざまなフレーバー商品を展開し好評を博した。

好調なデザートカテゴリーでは女性を中心に人気の紅茶ブランド「Afternoon Tea」監修商品や、「patisserie KIHACHI」監修商品、人気シリーズ「上林春松本店」監修の抹茶を使ったスイーツなどを続々と発売し、季節感あるラインナップで販売が伸長した。

また、外出自粛の影響により旅行の機会が減少している状況を受け、地域に根差した店舗づくりの一環として関東の一部地域限定で「気軽に旅気分!北海道&沖縄フェア」を開催した。

「金融・デジタル戦略の推進」では、独自のバーコード決済機能付きアプリ「ファミペイ」が、2019年7月のサービス開始から一年経過した。2020年8月末で累計約600万ダウンロードとなり、キャッシュレスによる支払比率は30%、昨年に比べ1.5倍に伸長した。

毎日のお買い物を便利に楽しんでもらえるよう、さまざまなクーポンやスタンプ企画などを実施した。

通期は、営業収益4600億円(11.0%減)、事業利益570億円(11.7%減)、税引前利益940億円(103.4%増)、親会社に帰属する当期利益600億円(37.8%増)を見込んでいる。

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