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プレナス/3~11月「ほっともっと」堅調も店舗減損で当期損失9億円

2021年01月15日 11:30 / 決算

プレナスが1月14日に発表した2021年2月期第3四半期決算によると、売上高1050億1900万円(前年同期比6.9%減)、営業利益1億8600万円(11.2%増)、経常利益6億5900万円(7.1%増)、親会社に帰属する当期損失9億3100万円(前期は9億4900万円の損失)となった。

売上高は、ほっともっとの既存店売上高が増加したものの、新型コロナウイルス感染症の感染拡大による、やよい軒やMKレストランの既存店売上高の減少や、前期に実施した、ほっともっと直営店190店舗の退店が要因で前年同期実績を下回った。

利益面は、やよい軒やMKレストランの既存店売上高の減少があったものの、ほっともっとの既存店売上高の増加や前期の退店効果によって前年同期実績を上回った。当期損失は、店舗の固定資産に係る減損損失を計上したことが主な要因となった。

グループでは、顧客満足度向上に努めるべく、既存ブランドの成長によるさらなる事業基盤の強化と、顧客や従業員の安全を考慮した店舗運営に注力した。

既存ブランドの成長では、グループ工場で製造した商材を活用したキャンペーン展開や業態別にターゲットを明確にした販売戦略、スマホアプリなどを活用したデジタルマーケティングやデリバリーサービス導入店舗の拡大などによって店頭売上の拡大に取り組むとともに、引き続きFC化の推進に注力した。

店舗運営では、デリバリーサービス導入店舗の拡大に加え、ほっともっとでは、電子マネーの全店舗導入や決済ブランドの拡充、ネット注文の増加など、非接触型へオペレーションの改善を進めた。

また、やよい軒ではテイクアウトメニューの拡大や客席への飛沫感染防止用パーテーションの設置、全店舗で「ごはんおかわりロボ」を導入し「おかわり処」を再開するなど、顧客が安全に食事をできる環境づくりを推進した。

しかし、新型コロナウイルス感染症の全世界における感染拡大の影響で、世界各国で入出国禁止などの渡航制限や外出制限などの措置が行われただけでなく、国内でも、緊急事態宣言が発令されたため、外食産業に多大な影響を与えた。

国内では、ほっともっとの第3四半期連結の累計期間での既存店売上高は3.3%増と好調に推移した。しかし、やよい軒やMKレストランは回復傾向にはあるものの、やよい軒21.4%減、MKレストラン10.8%減と減少する結果となった。

通期は、売上高1402億9000万円(6.2%減)、営業利益8億円(129.5%増)、経常利益13億3000万円(82.4%増)、親会社に帰属する当期損失17億6000万円を見込んでいる。

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