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ライフ/2月期当期利益2.2倍、内食需要増・改装効果で

2021年04月09日 12:20 / 決算

ライフコーポレーションが4月9日に発表した2021年2月期決算によると、営業収益7591億4600万円(前年同期比6.2%増)、営業利益273億8800万円(97.3%増)、経常利益281億5600万円(93.4%増)、親会社に帰属する当期利益178億2400万円(127.5%増)となった。

改装効果や新規店舗、新型コロナウイルス感染症によってもたらされた内食需要の高まりのみならず、おいしさを追求した各種商品施策などの成果が寄与し、増収だった。

一方、販管費は、売上拡大に伴う人員増に加え、新型コロナウイルスの感染リスクと向き合いながら業務に取り組む従業員への緊急特別感謝金支給などにより人件費が増加、物件費も感染症対策費用や店内改修、配送運賃、インフラ整備、生産性向上への投資等により増加した。しかし、売上総利益の増加がコスト全体の増加を大きく上回り、増益を計上している。

小売事業の部門別売上高は、生鮮食品部門が3147億8300万円(8.6%増)、一般食品部門3213億9300万円(6.0%増)、生活関連用品部門669億7100万円(4.2%増)、衣料品部門235億1600万円(9.1%減)、テナント部門96億8000万円(2.8%減)。

新規店舗としては、5月に西宮北口店(兵庫県)、8月に夙川店(兵庫県)、9月に阪神鳴尾店(兵庫県)、11月に中崎町駅前店(大阪府)、12月にビオラル丸井吉祥寺店(東京都)、2月に朝潮橋駅前店(大阪府)、グランシップ大船駅前店(神奈川県)、堺インター店(大阪府)の8店舗を出店している。ビオラル丸井吉祥寺店は、オーガニック、ローカル、ヘルシー、サスティナビリティーをコンセプトとしたナチュラルスーパーマーケットの首都圏1号店。

また、3店舗を閉鎖した他、1月に初芝店を建て替え改装工事のため一時閉店し、敷地内に初芝東店を仮店舗として開店。既存店舗の壬生店、宝ヶ池店、武蔵小山店、高津新作店、石神井公園店、水元店他、合計28店舗で顧客ニーズの変化に対応した改装を積極的に実施している。

2019年9月より出店を始めたAmazonプライム会員向けサービスについては、配送地域を首都圏では、東京23区と4市、神奈川県2市、近畿圏では、大阪府大阪市の21区と他3市に拡大。Amazonプライム会員が、同社が取り扱う商品をAmazon.co.jp(Webサイト、Amazonショッピングアプリ)から注文が可能となるなど、利便性を高めている。

また、12月よりライフアプリと電子マネー機能付きポイントカード「LaCuCa」を連携することで、スマホのアプリ内から電子マネー決済が可能となった。

社会・市場の変化を分析し、関係部署と連携のうえ顧客に有意義なサービス・商品を提供するとともに、ネット事業の拡大を推進するための組織として2月にCX(カスタマーエクスペリエンス)共創推進室を新設している。

顧客満足度の向上及び業務効率化のため、難易度の高い日配品を対象に日本ユニシスとともに共同開発したAI需要予測による自動発注システム「AI‐Order Foresight」の全店導入を2月に完了した。

次期は、営業収益7600億円(0.1%増)、営業利益190億円(30.6%減)、経常利益200億円(29.0%減)、親会社に帰属する当期利益125億円(29.9%減)を見込んでいる。

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