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マックスバリュ西日本/2月期増収増益、内食需要で既存店売上高3.9%増

2021年04月09日 12:40 / 決算

マックスバリュ西日本が4月9日に発表した2021年2月期決算によると、営業収益5632億1800万円(前年同期比3.7%増)、営業利益85億7500万円(212.7%増)、経常利益88億8300万円(180.0%増)、親会社に帰属する当期利益39億5000万円(前期は53億2700万円の損失)となった。

顧客の「食」に対する行動様式が大きく変化し、外食を控え家庭内で調理をする「内食」需要が増加。野菜、鮮魚、畜肉といった生鮮食料品をはじめ、冷凍食品やインスタント食品など簡便調理商品の販売点数が伸長した。2021年2月期の方針である「基本の徹底」を柱として、旬商品や売れ筋など重点商品の絞り込みによる販売点数の拡大、「地元の味」にこだわった地場商品の品ぞろえの拡大に取り組んだ。

客数は、来店回数の減少などにより既存店前年比3.1%減と昨年を下回ったが、まとめ買いや買いだめ需要により点数は1.5%増、一人当たり買い上げ点数は4.7%増と伸長している。

その結果、既存店売上高3.9%増と大幅に増加し、売上総利益高は売上高の増加に加え荒利率の改善(対前年同期差0.8%増)により6.6%増となっており、営業収益は増収だった。

販売費・一般管理費では、新型コロナウイルス対策費用などの増加があったものの、緊急事態宣言下のチラシ配布中止による販売促進費の減少、会議や商談、教育セミナーなどのWEB化による経費の減少、水道光熱費の減少などにより計画内で着地し、増益を計上した。

新規出店は、7店舗をオープンした。一方、第3四半期までに閉店した12店舗に引き続き、マックスバリュ西日本では2021年2月28日にマックスバリュ加西南店(兵庫県加西市)、山陽マルナカでは2月5日に山陽マルナカ灘崎店(岡山市南区)、2月7日に山陽マルナカ東岡山店(岡山市中区)を閉店し、計15店舗を閉店した。

既存店のリニューアルは、第3四半期までの19店舗に引き続き、山陽マルナカでは2021年2月18日に山陽マルナカ中井町店(岡山市北区)をリニューアルし、20店舗を刷新している。

次期は、営業収益5500億円(2.3%減)、営業利益60億円(30.0%減)、経常利益61億円(31.3%減)、親会社に帰属する当期利益35億円(11.4%減)を見込んでいる。

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