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PPIH/7~3月は、現場主義・個店主義推進で増収増益

2021年05月11日 10:55 / 決算

パン・パシフィック・インターナショナルホールディングスが5月11日に発表した2021年6月期第3四半期決算によると、売上高1兆2681億9600万円(前年同期比0.2%増)、営業利益668億8800万円(12.6%増)、経常利益675億4700万円(14.7%増)、親会社に帰属する当期利益452億3400万円(20.0%増)となった。

引き続き競合他社との差別化要因である現場主義・個店主義に立脚した強みを遺憾なく発揮して、積極的な営業戦略に基づく「攻めの経営」を推進した。

ディスカウントストア事業における売上高は8686億7000万円(4.4%増)、営業利益は452億3800万円(26.1%増)となった。グループにおける主力業態ドン・キホーテは、天候不順や新型コロナウイルスの影響によるインバウンド需要の消滅やイベント自粛の長期化により、既存店売上高成長率は10.9%減だった。

また、ファミリー向け業態のMEGAドン・キホーテにおいても同様の影響はあったが、地域密着型の商品構成や価格設定、サービス対応などが支持の拡大につながり、既存店売上高成長率は0.6%増となった。

総合スーパー事業における売上高は3423億9300万円(9.5%減)、営業利益は140億1500万円(6.8%増)だった。ダブルネーム店に業態転換する店舗があることから売上高は減少したが、食品や住居関連品が好調に推移した結果、既存店売上高成長率は3.8%増となった。

ドン・キホーテにおいて、関東地方に3店舗(埼玉県-MEGAドン・キホーテ武蔵浦和店、ドン・キホーテ川越東口店、千葉県-同セブンパークアリオ柏店)、東北地方に1店舗(青森県-同五所川原店)、中部地方に3店舗(愛知県-同栄三丁目店、新潟県-同新発田店、長野県-同信州中野店)、近畿地方に1店舗(京都府-MEGAドン・キホーテ山科店)、四国地方に1店舗(愛媛県-ドン・キホーテ松山大街道店)を開店した。

また、2020年11月には、同年2月にPPIHグループに加わった橘百貨店が運営する「ボンベルタ橘」をリニューアルし、宮崎県内最大級の売場面積を誇る「MEGAドン・キホーテ宮崎橘通店」としてグランドオープンした。

UDリテールは、2020年7月に「ドン・キホーテ アピタ宇都宮店」を開店した。また、ドン・キホーテが持つ時間消費型の店舗作りとユニーのノウハウが有機的に結合するダブルネーム業態転換店6店舗を開店した。ユニーは、2021年3月にユニー初のスーパーセンター型ディスカウントストアとなる「パワースーパーピアゴ富士宮店」をオープンした。

通期は、売上高1兆7000億円(1.1%増)、営業利益800億円(6.1%増)、経常利益790億円(5.9%増)、親会社に帰属する当期利益530億円(6.2%増)を見込んでいる。

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