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クオールHD/受付回数・薬剤料収入が増加し4~6月増収増益

2021年08月06日 10:50 / 決算

クオールHDが8月6日に発表した2022年3月期第1四半期決算によると、売上高403億5000万円(前年同期比3.0%増)、営業利益18億2700万円(214.5%増)、経常利益18億9500万円(216.6%増)、親会社に帰属する当期利益10億3300万円(361.4%増)となった。

保険薬局事業は、売上高は371億7700万円(4.1%増)、営業利益は22億8600万円(118.8%増)。

依然として新型コロナウイルスの影響により厳しい環境が続いているものの、緩やかな回復が見られ、受付回数や薬剤料収入が増加。後発医薬品調剤体制加算、地域支援体制加算の取得店舗数の着実な増加、かかりつけ薬剤師指導料の算定件数の増加が寄与し、技術料単価が上昇した。

また、M&A、新規出店による規模の拡大、コスト構造改革による利益の最大化、次世代薬局などのデジタル化に取り組んだ。新たな事業の柱として在宅・施設調剤を推進しており、有料老人ホームの施設運営企業への営業活動、医療機関との連携に取り組み、売上高・受付回数が順調に推移しているという。

出店状況は、新規出店により8店舗増加した一方、閉店により1店舗減少した結果、事業全体で店舗数は818店舗となっている。

医療関連事業は、売上高は31億7300万円(8.2%減)、営業利益は3億1100万円(49.1%減)。

CSO事業においては、引き続き専門領域MRの育成プログラムの拡大、幅広い経験を持った人財の採用強化、継続した教育による質の向上等、医療現場から求められる優秀な人財の育成に注力している。

紹介派遣事業は、新型コロナウイルス感染拡大の影響で依然として薬局などへの薬剤師紹介派遣市場は低迷しており、成約件数が減少しているが、ドラッグストアへの人材派遣、保健師の紹介派遣需要は回復傾向を見せ、成約件数が増加している。

医薬品製造販売事業は、大手提携製薬企業との共同プロモーションによる売上が好調に推移。引き続き自社製品の販売促進を行うとともに、製造工程を可視化し作業者への指示や支援を行う生産実行システム(MES)の更新に向けて準備を進めている。これにより品質管理と生産性の向上、人為的ミスの発生防止を図る。さらに、工場の空調の設備の交換、照明のLED化を進めるなど、CO2排出量の削減を推進していく。

通期は、売上高1750億円(8.1%増)、営業利益90億円(22.2%増)、経常利益90億円(21.6%増)、親会社に帰属する当期利益42億円(24.8%増)を見込んでいる。

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