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近鉄百貨店/3~8月は2度の緊急事態宣言発出で営業損失14億円

2021年10月13日 10:40 / 決算

近鉄百貨店が10月12日に発表した2022年2月期第2四半期決算によると、売上高472億8500万円、営業損失14億3500万円(前期は21億8800万円の損失)、経常損失9億7600万円(前期は19億5100万円の損失)、親会社に帰属する当期損失8億8100万円(前期は49億5300万円の損失)となった。

百貨店業では、2021年4月23日に緊急事態宣言が発出されたことにより、5月31日までの期間、大阪府内の店舗において、飲食料品や生活必需品の取扱い売場を除く全店舗で休業や営業時間の短縮を余儀なくされた。その後も全館通常営業の状態には至らず、8月には大阪府で再度緊急事態宣言が発出される厳しい経営環境となった。

このような厳しい環境のなか、フランチャイズ事業として、4月9日に台湾発のライフスタイルショップ「神農生活」の日本1号店をあべのハルカス近鉄本店内にオープンとあわせて、台湾の家庭料理が楽しめるレストラン「食習」や台湾茶のセレクトショップ「ウーロンマーケット茶市場」をオープンし、台湾気分を楽しめるゾーンを誕生させた。

また、コクミンとフランチャイズ契約を締結し、ドラッグストア事業にも参入するなどフランチャイズ事業の強化に積極的に取り組んだ。あべのハルカス近鉄本店の食料品売場では、「成城石井」をはじめ新ショップをオープンさせるなど、お客のニーズに対応する諸施策を実施する一方、環境に配慮した事業活動への取り組みとして「エコで地球にハッピーなこと」の一環として、廃棄衣料品削減プロジェクト「次に活かす服」をはじめ、持続可能な社会の実現を目指す新たな取り組みを開始した。

しかしながら、新型コロナウイルス感染症の影響による外出の自粛やインバウンド需要の急減、2度の緊急事態宣言の発出による店舗の臨時休業等の影響により、営業損失となった。

通期は、売上高996億円、営業利益6億円、経常利益13億円、親会社に帰属する当期利益12億円を見込んでいる。

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