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F&LC/9月期コロナ禍でも出店拡大で売上・利益とも過去最高

2021年11月05日 10:30 / 決算

あきんどスシローなどを展開するFOOD&LIFE COMPANIESが11月5日に発表した2021年9月期決算によると、売上収益2408億400万円(前年同期比17.5%増)、営業利益229億100万円(89.9%増)、税引前利益215億8400万円(104.9%増)、親会社に帰属する当期利益131億8500万円(104.2%増)となった。

連結では、「時短要請協力金」により利益が約110億円発生したほか、コロナ禍を受けた「有利買付」により約40億円の増益となった。ただし、「時短要請協力金」は時短営業逸失利益と考え、営業利益を補正すると、営業利益229億円に対して「有利買付」40億円の利益を差し引き、コロナ補正後の営業利益は189億円となり、コロナ補正をしても営業利益は7.8%増と増益を確保した。

国内スシロー既存店はコロナ禍でも売上高4.3%増を達成した。スシローでは緊急事態宣言による営業制限下において、イートイン売上は減少したが、非イートイン売上が拡大した。また、買収した京樽の売上も4月から計上を開始した。国内外で出店を進めたこともあり、売上収益は17.5%増となった。

国内事業では、省人化機器の導入を推進し、新店は当初から最新の省人化機器を標準装備した。既存店もリニューアルと同時に最適な最新機器を導入している。省人化と共に、お客の利便性向上や非接触オペレーションを同時に実現した。自動案内システムは461店、土産ロッカーは128店、画像認識による自動会計は18店に導入した。

国内では、郊外型26店、都市型11店、テイクアウト専門店15店を出店した。ブランド別では、スシロー52店、杉玉18店、京樽(テイクアウト専門店)5店、海鮮三崎港・三崎丸1店を出店した。一方で、郊外型1店を閉店した。ブランド別では、スシロー1店、杉玉4店、海鮮三崎港・三崎丸2店を閉店した。

海外では、通常型21店、テイクアウト専門店1店を出店し、通常型1店を閉店した。その他ブランドは、3店を出店、5店を閉店した。通期では、グループ全体で101店を出店、13店を閉店し、期末店舗数は国内外で999店となった。

水留浩一社長CEOは、「今期は、コロナ禍の影響が大きく出たが、当社としては過去最高の業績を達成できた。ただ、現況を含めてまだまだ油断ができる状況ではないので、引き続き気を引き締めて会社運営に努めていく」と述べている。

次期は、売上収益3100億円(28.7%増)、営業利益210億円(8.3%減)、税引前利益190億円(12.0%減)、親会社に帰属する当期利益120億円(9.0%減)を見込んでいる。

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