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アークス/3~11月営業利益17.4%減、人件費・水道光熱費増加

2022年01月06日 10:43 / 決算

アークスが1月6日に発表した2022年2月期第3四半期決算によると、売上高4296億8100万円(前年同期比3.6%増)、営業利益111億4800万円(17.4%減)、経常利益124億4100万円(16.4%減)、親会社に帰属する当期利益80億5900万円(19.0%減)となった。

売上高は、2021年4月に、栃木県下を中心に食品スーパーマーケット31店舗を展開するオータニが新たにグループ入りしたことが寄与し増収。販管費が人件費、水道光熱費、販促費を中心に増加し、利益面では減益だった。

営業施策では、2021年1月に組織化した「DX推進委員会」は、2019年10月に本格稼働した新基幹システムの利活用や好事例の水平展開を図ることで販売力の強化、業務の効率化に取り組んだ。

また、グループの後方管理業務も、従前人手をかけて行っていたデータの抽出や入力、加工といった定型業務についてRPA(業務プロセスの自動化)への移行を進めるべく、業務の標準化、RPAの稼働に向けたデジタルツールの開発に着手している。

2021年11月には、多様な決済ニーズへの対応と顧客利便性向上のため、「アークスアプリ」をリニューアルした。

業種・業態の垣根を越えた競合対策は、ラルズの「生活防衛価」企画やユニバースの「家計応援」企画などを実施し、価格訴求を強化した。2021年10月にはラルズが運営する「アークスオンラインショップ」をオープンした。

札幌市・石狩市の一部を含む約22万世帯を対象(12月7日付で約48万世帯まで対象を拡大)に、店頭で販売している生鮮食品、惣菜を含む食料品、雑貨、衣料品に加え、店頭で取り扱いのない商品のお取り寄せサービスも行っている。

さらに福原、道北アークスの一部店舗では、フードデリバリーサービス専門業者と提携し、店頭で取り扱う食料品などの配送サービスを開始している。

店舗展開は、変化する顧客ニーズに対応するため、2021年7月に「ビッグハウス青山店」(ベルジョイス)を「スーパーアークス青山店」へ、同年8月に「ラルズマート発寒店」(ラルズ)を「スーパーアークス発寒店」へ、同年9月に「ビッグハウス大麻店」(ラルズ)を「スーパーアークス大麻店」へ、計3店舗の業態変更を実施した。ユニバース2店舗、福原2店舗、道北アークス1店舗、東光ストア1店舗、道南ラルズ1店舗の改装を行い、業態変更を含む改装店舗は合計10店舗となった。なお、新規出店・閉店はなかった。グループ入りしたオータニの栃木県30店舗、埼玉県1店舗が加わった結果、11月末におけるグループの総店舗数は375店舗。

通期は、売上高5720億円(2.7%増)、営業利益162億円(8.7%減)、経常利益180億円(7.7%減)、親会社に帰属する当期利益111億円(14.4%減)を見込んでいる。

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