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イオンモール/3~11月増収増益、中国好調・日本回復傾向に

2022年01月11日 11:10 / 決算

イオンモールが1月11日に発表した2022年2月期第3四半期決算によると、営業収益2332億8600万円(前年同期比15.1%増)、営業利益283億4600万円(23.1%増)、経常利益237億5500万円(25.6%増)、親会社に帰属する当期利益164億5700万円(前期は45億9900万円の損失)となった。

国内外のモールは一部営業時間の短縮や臨時休業を実施したが、新型コロナウイルス感染症の影響を受けていない一昨年対比においても増収増益の中国事業が好調に推移。日本事業も回復傾向にあり、増収増益を計上した。

日本事業は、営業収益は1915億7500万円(11.2%増)、営業利益は219億1700万円(4.3%増)と増収増益。新型コロナウイルス感染症の影響を受けていない一昨年対比では、営業収益は6.3%減、営業利益は39.3%減となった。第3四半期連結累計期間の既存モール専門店売上は前期比10.7%増(対象84モール)、一昨年対比19.6%減(対象83モール)。

9月度の既存モール専門店売上は前期比8.5%減、一昨年対比30.9%減だったが、緊急事態宣言が解除された10月以降、生活者の消費行動は外出自粛が続いた反動から改善傾向にあり、10月度は4.8%減、一昨年対比1.7%減、11月度は1.0%減、一昨年対比7.2%減、12月度は6.3%増、一昨年対比5.4%減(12月度はいずれも速報ベース)とコロナ前の水準に戻りつつあるという。

第3四半期連結累計期間においては、4モールを新規オープン、1モールを増床リニューアルオープンした。新規モールでは、3月にイオンモール新利府 南館(宮城県)、6月にイオンモール川口(埼玉県)、7月にイオンモール白山(石川県)、10月にイオンモールNagoya Noritake Garden(愛知県)を出店。既存モールでは、11月にTHE OUTLETS HIROSHIMA
(広島県)を増床オープンしている。

海外事業(海外現地法人の決算期は12月末のため、第3四半期連結累計期間の業績は1月~9月)の営業収益は417億1100万円(37.5%増)、営業利益は64億900万円(220.1%増)と増収増益。第3四半期連結会計期間(7月~9月)にベトナムを中心としたアセアンにおいて新型コロナウイルス感染症の拡大に伴う臨時休業実施による影響を大きく受けたが、中国では第3四半期連結累計期間の専門店売上は伸長し、海外事業としては新型コロナウイルス感染症の影響を受けていない一昨年対比においても、営業収益は15.8%増、営業利益は4.6%増と増収増益を確保した。

中国事業の第3四半期連結累計期間の営業収益は314億2800万円(45.4%増)、営業利益は52億4700万円(633.8%増)。新型コロナウイルス感染症の影響を受けていない一昨年対比でも、営業収益は18.6%増、営業利益は27.8%増と増収増益となっている。

第3四半期連結累計期間の既存モール専門店売上は前期比47.2%増(対象21モール)、一昨年対比5.7%増(対象19モール)と伸長した。

アセアン事業の営業収益は102億8200万円(18.0%増)、営業利益は11億6200万円(9.7%減)。新型コロナウイルス感染症の影響を受けていない一昨年対比では、営業収益は7.7%増、営業利益は42.4%減。前期比、一昨年対比とも、新規モールオープンの効果により増収となったものの、ベトナム、カンボジア、インドネシアでの新型コロナウイルス感染症拡大の影響が大きく、営業利益は減益となっている。

通期は、営業収益3440億円(22.6%増)、営業利益590億円(71.5%増)、経常利益505億円(77.6%増)、親会社に帰属する当期利益310億円を見込んでいる。

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